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84.嫌じゃなくて ページ34

玄関の鍵を閉めたのと同時に彼女を抱きしめた。




「ク、クロ!?///」




彼女のびっくりした声がして、鞄が置かれる音がした。
すると背中に回ってくる彼女の手。




かわいいかわいいかわいい…。





さらに強く抱きしめると彼女から悲鳴があがった。





「いた…い、クロ…」


「あ、悪りぃ…」




慌てて離す。
人間の姿だからそれなりに力は抑えられてるはずなんだけどな…。




「クロは力強いね」



笑顔を向けてくる彼女。


もっと触れたい…。






「A…キスしていいか?」


「えっ!?///」





彼女の頰に手を添えると徐々にそこが赤くなり始めた。



初々しいな…美味しそうなその頰…。




ちゅっと優しくキスすると目を閉じてくれたから何度かキスして、緊張で固く閉じられた口の中に舌で割って入った。





「んっ!?…ク…ふあっ…」




背後にさがられて唇が離れる。




「いや、か…?」





不安になって聞くと彼女は緩く首を左右に振った。





「嫌じゃなくて…その、まだ慣れてないって言うか…///クロがファーストキスだったし…///」




初めてってことか?





「あー…俺もだぞ?そのファースト?キス…」


「えっ!??」





俺が言うと彼女は心底驚いた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ストックが底をつきそうです…。
お仕事が忙しくて…すみません…。

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作者名:星歌 | 作成日時:2017年4月30日 10時

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