66.よろしく ページ16
「ん……」
目を覚ますと目の前に彼女の顔があってびっくりして起き上がった。
(あれ？俺あのまま…うん、手ぇ出してねぇよな、そのまま寝たよな)
クロが確認していると、隣でもぞもぞと動いた。
「クロ…？」
目を覚ました彼女はボーッとクロを見て、少しずつ目を見開かせた。
「お、おはよ…」
「おはよう…///」
とりあえず朝の挨拶をするクロに彼女も合わせて挨拶した。
そのまま彼女は顔を真っ赤にさせて起き上がった。クロの前で正座して頭を下げる。
「ごめんなさい！あんな、こと、頼んじゃって…///」
「えっ、あ、いや…別に…いい…///」
急に謝ってきたことにびっくりしながら、クロは少ししょんぼりした。
(やっぱ、ただの媚薬の効果か…)
少し期待していた自分が恥ずかしくなってもう一度寝ようかと思っていると、彼女が口を開いた。
「あの、ね…クロ///」
「ん？」
「昨日、言ってたのって本当？///」
「昨日？」
「キ、キキ…キスしてる時に…///」
クロは顎に手を当て考え始めた。
(昨日…キスしてるとき…)
〜回想〜
『んっ…ふっ…あ…クロ…』
『ん…はぁ…好きだ…はぁ…ん』
『ふぇ…？…ん…』
『お前のこと…好きだ…』
〜回想終了〜
「あー…///」
思い出し顔を真っ赤にするクロ。
それにつられて彼女も顔を真っ赤にした。
訪れた沈黙。
クロは意を決して想いを伝えた。
「好き…だ…」
「え…？」
「お前のこと、好きなんだ…本当に…///」
クロの精一杯の告白に彼女も顔を真っ赤にさせた。
「わ、私も…！クロのこと、好き…！///」
「えっ…？」
「好きだよ…本当に…///」
「じゃあ…恋人ってことでいいのか…？」
「う、うん…よ、よろしくお願いします！///」
頭を下げようとする彼女をクロは抱きしめた。
「ふぁ！？///クロ！？///」
「あぁ、よろしくな…A///」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
まさかの…私の作品の中で一番最初にくっつきました…。(最初からくっついているやつはノーカウントで)
これからクロのキャラが本格的に崩壊していくような気がしますが…よろしくお願いします！！
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作者名：星歌 | 作成日時：2017年4月30日 10時
