65.キス ページ15
泣き止んだ彼女を離すと、頰を火照らせて涙目の彼女が目に入った。
(あ、やべ…)
理性がぐらりと傾く。
服は下着の上に自分のジャケットを着せてるから彼シャツ状態。
(や、やばい…でもまだそんな歳じゃ…)
「クロ…」
彼女は息を切らしながらクロを見上げた。
「キス、して?」
「えっ…は、はぁ!?///」
「キスして、欲しい…」
言いながら更に顔を赤くする彼女を見て、クロの理性は崩れた。
頰を掴んで唇を奪う。急のことにびっくりしながらも彼女はクロの首に手を回した。
何度も何度も唇を合わせて更に欲が湧いてしまう。
「口開けろ…」
彼女は言われるがままに少し口を開くとクロは自分の舌を侵入させた。
流石にびっくりした彼女が離れようとするも、後頭部を押さえつけられ逃げられなくなった。
「んん…はぁ…んむ…クロ…///」
違う涙が溢れ出し、酸素がうまく取り込めない。
クロは彼女をベットに押し倒した。
「なぁ、もう…」
クロは言おうとしたが、途中で言葉を切った。
「……A?」
クロが呼びかけても反応はなく、代わりに聞こえてきたのはスースーとした寝息が聞こえた。
「ね、寝やがった…」
クロは一気に脱力して、彼女を軽く睨んだ。でも、気持ちよさそうに眠る彼女を見て、少し安堵のため息をついた。
(まぁ、いいか…)
クロはそのまま倒れこむように彼女の横に寝転び布団をかけた。
「おやすみ…」
そのまま襲ってくる眠気に耐えられず、クロも目を閉じた。
17人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:星歌 | 作成日時:2017年4月30日 10時