第30話 ページ33
「だから私のことをもっと頼ってよ。私は好きな子のためならいくらでも頑張れるし!しのぶが敵わないっていうなら上弦の弐は私が倒すから!...だから1人で抱え込まないで。」
しのぶ「Aさん...」
静かな部屋にしのぶの泣き声だけが響く
しのぶがこんなにも感情をさらけ出しているのは久しぶりに見た
ここまで追い込まれていることに気づけなかった、その事実に不甲斐なくなる
しばらくして泣き止むとしのぶは落ち着きを取り戻したみたいだった
しのぶ「Aさん取り乱してしまってすいません。」
「全然大丈夫だよ!でももうこんなことしないって約束して。」
しのぶ「はい。すみませんでした。」
その少しの会話のあとには変な沈黙が流れた
その沈黙を破ったのはしのぶだった
しのぶ「Aさん。さっきのは本当ですか?」
「え〜と...もちろん!カナエの仇はとるよ!」
しのぶ「それはAさんを信じてます。
でもそうじゃなくて『好きな子のためならいくらでも頑張れる』って言ってたじゃないですか。」
そう言えばついそんなことを言った気がする
「え!?私そんなこと言ってた!?///」
しのぶ「言ってないとは言わせませんよ?それともあれは嘘だったんですか?」
しのぶはとても悲しそうな表情をしながら上目遣いで聞いてきた、絶対確信犯だ
何とか誤魔化そうとしたがダメらしい
「え〜と、その〜...それは〜...」
どうしようかと悩んでいる間にしのぶは私との距離を詰めてきた
私は後ろに下がるが壁があってこれ以上下がれない
しのぶはさらに距離を詰めてきて私に顔を近づけるとじっと私の目を見つめた
しのぶ「Aさん私のこと...好きですか?」
「......す...好き...だよ?///」
しのぶは「そうですか」と満足そうに笑うとじっと私を見つめた
「わ、私がちゃんと言ったんだから...しのぶも返事...聞かせてよ!」
若干ヤケになった私はしのぶにそう言った
こんな告白絶対振られるに決まってる
しのぶ「私も好きですよ?ずっと前から。」
そう言うと私にキスをしてきた
え?は?え?まって?今しのぶ私にキスした?
顔を真っ赤にしながら目を見開いて固まってしまった
しのぶ「それでAさんは私とお付き合いしてくれるんですか?」
頭が追いつかない私はハッとして返事をした
「もちろん!///えっと...これからもよろしくお願いします?」
しのぶ「はい、こちらこそよろしくお願いします。」
しのぶはクスッと笑いながらそう言った
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KURONEKO(プロフ) - チサヤ様コメントありがとうございます!なるほど...その考えはなかったです!これからに反映させてもらいます! (2020年10月21日 16時) (レス) id: 769887312a (このIDを非表示/違反報告)
チサヤ - 両方でもいいと思います! (2020年10月21日 9時) (レス) id: 853944e85c (このIDを非表示/違反報告)
KURONEKO(プロフ) - M様コメントありがとうございます!受けに1票、了解です!そんなふうに言っていただけるなんて...(;A;)これからも楽しんで頂けたら嬉しいです! (2020年10月18日 9時) (レス) id: 769887312a (このIDを非表示/違反報告)
M - 面白いです!これからも作者様のペースで更新楽しみにしてますね!主人公は受けがいいです! (2020年10月18日 0時) (レス) id: ef9d0590aa (このIDを非表示/違反報告)
KURONEKO(プロフ) - オリオン様コメントありがとうございます!受けに1票、了解です! (2020年10月17日 14時) (レス) id: 769887312a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:KURONEKO | 作成日時:2020年8月12日 0時