クロの彼女は猫好きです

猫。最終話 ページ33

『……な、なにするの⁉』


クロ「…何って……、恋人らしいこと？」


『こと？じゃなくて〜』


急にキスをされてテンパる


私がクロとキス


私が、クロ、と……


その場にしゃがみ込む


嘘でしょ？あのクロと？


え？今どういう状況？


クロ「……嫌だったか？」


『‼…嫌なんてとんでもない！寧ろもっと…

あ、いや‼なんでもない！』


なんで、ねだってるんだ！


あぁ、頭が可笑しくなりそうだよ


クロ「……A…」


『はい？……‼』


また腕を引かれキスされる


貴方はいつの間にキス魔になったんですか


私は色々、恥とか捨ててクロに抱きつく


今のうちこういうことして、思い出に


すると後ろから抱き締められた


クロは背中から抱きつくのが好きなのかな


『……あ、ねぇ、クロ』


クロ「……ん？」


『前、私を押し倒したときさ』


クロ「…おー」


『なんで、顔赤かったの？』


そう問うと力を緩めた


私はクロの隣に座り顔を見る


また、少し、頬が赤かった


クロって本当、ギャップ凄いね


普段のあの姿から想像すると


この顔なんてレアだよ


『……ん？』


クロ「……あぁ、めんどくせー」


『いいじゃん、言ってよ』


クロ「…本当に襲いてぇと思った」


顔を手で覆う


か、可愛すぎる


どうしよう、めちゃ可愛い


『クロ〜‼』


私はまた抱き締めた


私の拾った猫は吸血鬼で


面倒くさがりで私の彼氏


『大好きだよぉ、クロ‼』


クロ「……向き合えない、こともないか？」


クロの彼女は猫好きです


END

バイト。1→←猫。31

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す