クロの彼女は猫好きです

猫。2 ページ3

『クーちゃぁん』


ク「にゃ？」


相変わらず段ボールの中でごろごろしている


それがまた可愛い


本当に癒される


『今日学校休みだから、お出かけしよっ！』


段ボールからクーちゃんを取り出す


私の腕の中に抱えられているクーちゃん


一応彼氏なんですよね？


あれ？昨日のは嘘なのかな？


人間ってこと事態なんだったんだろう？


気持ち良さそうに腕の中でうずまる


『クーちゃん？』


ク「にゃ？」


『クーちゃんって人間だよね？』


ク「昨日の変身を見て疑うなんて…。とんだバカだにゃ〜」


肉球を私にポカポカする


か、かわいすぎる


天使ですか、クーちゃん


癒されすぎて歩く力も抜けそう


クーちゃんを眺めながら公園に向かう


そして影に向かった


ポンッ


『あ、人間に変身‼』


ク「そりゃ、まぁ、日光に当たってないし」


『当たらなきゃ人間になれるの？』


ク「…説明めんどくせー」


そう言いながら私の膝へ頭を乗せる


めんどくさがり屋さんなんだな


私も結構面倒くさがりだけど


風になびく水色の髪を撫でた


人間になっても可愛いなぁ


顔立ちいいし、かっこいいし


『ねぇ、クーちゃん？』


ク「……ん？」


『私たちって恋人だよね？』


ク「…そんなことも分からねーのか、向き合えねー」


そう言って目の前に座った


こうやって向き合うの初めてかも


いつも横顔しか見てないから


ク「…あぁー、なんて伝えれば」


『ん？何を？』


クーちゃんは呆れたような顔をした


そして一度上を向きそして私の顔を見た


ク「好き、って伝えたら分かるか？」


『…‼わ、私も好き大好きだよ‼』


目の前のクーちゃんを抱き締める


そのままクーちゃんは後ろに倒れた


ポンッ


『あ…』


ク「日光に当たると戻るんだ〜」


『かっわいい♡』


猫のクーちゃんを抱きしめた

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