貴方に花束を 【謎解き姫は名探偵】

事件ファイル１ ページ3

Aｓｉｄｅ
『ん・・・いつの間にか寝てたのか・・・』

ひ「A、ちゃんと授業でなきゃだめですよ？」

『あ、ひなみいたの？』

ひ「もう休み時間ですよ」

『2時間も寝ていたのか・・・』

先「こらーっ！！リッカ〜！！」

『あのバカはまた追いかけられてるのか・・・』

外を見るといつも通り追いかけられている律可。

『律可、こっち』

手招きして律可を呼ぶ。

律「ナイス！Aちゃん！」

律可が窓から入ってくると同時にカツラが空を舞う。

『また追いかけられてんの？毎回助けるこっちの身にもなってほしいんだけど』

律「Aちゃんは優しいから〜ほい、飴」

『・・・なんで？』

律「いつも助けてくれるからお礼」

『・・・ありがと』

嵐のように去っていく律可。

梅「ちっ・・・つかえねーな」

赤「ちょっと君！女の子にその態度はないだろ！？」

今度は何？

後ろを見ると梅の姿が。

『梅、その態度はないでしょう？』

ビクッと肩を震わせる梅。

『梅、聞いてるの？』

梅「Aさんか・・・」

静かに去っていく梅を見届けると隣に雨が落ちていることに気付く。

律可に届けるか・・・


だが、時はすでに遅し。

律可は帰った後だった。

明日、届けるか・・・

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