7話 ページ8
アンティークなテーブルにはご主人がいれた紅茶とフランシスさんが作ったマカロンが並べられている。
紅茶のなんとも言えない香りとマカロンの甘い香り。
そんな香りが私たちを包んでいる。
「それにしても、よくこんな所住んでられるな。
一番近い市街地からでも3時間はかかるだろ。」
「まぁ、ここは水道や電気が通ってないしな。
でも住んでみると意外といいもんだぞ。」
ご主人は少し笑って紅茶を一口飲み、フランシスさんは興味がなさそうにふーん、そんなもんか。とこたえた。
多分これは2人にとって他愛のない会話なんだろうけど、ただニャーッと鳴くことしかできない私にとっては羨ましく思える。
一生ご主人と喋ったり出来ないなんて悔しい。
「じゃあ、もういくわ。」
フランシスさんは時計を軽く見て、椅子から立ち上がる。
「おう、じゃあな。」
ご主人は軽く手を振る。
でも、少しだけ寂しそう。
今はご主人の膝の上にいる私だけど、いつかはご主人の隣で笑い合いたい。
そんな欲がまた一つ私の心の中に積もった。
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熊ゴロ〜@ボスラッシュ(プロフ) - wacchannさん» コメントありがとうございます( ̄(工) ̄)応援しますだなんてめっちゃ可愛いですね。ガチで照れますw (2015年9月30日 16時) (レス) id: 83051e0599 (このIDを非表示/違反報告)
wacchann(プロフ) - 展開、とても気になります!更新頑張ってください。応援しますっ (2015年9月30日 15時) (レス) id: 88e3f68056 (このIDを非表示/違反報告)
熊ゴロ〜@ボスラッシュ(プロフ) - ハナさん» コメントありがとうございます( ̄(工) ̄)更新死ぬきで頑張りますのでよろしくお願いします! (2015年9月27日 21時) (レス) id: 83051e0599 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - イギ可愛い(*´ω`*)面白いです!更新頑張ってください!(言ω言*) (2015年9月27日 21時) (レス) id: bd9f78e9b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:熊ゴロ〜 | 作成日時:2015年9月27日 15時