3話 ページ4
女は髪が命というように、猫だって毛並みがなの。
以前の飼い主のおばあちゃんがそう言っていた。
だから、こうやってブラッシングしてもらっている時間は雌猫としての最高の時間なのだ。
まだ、子猫だからって見縊ってもらっては困る。
「お前がこんな白い猫だなんて驚いたぞ。身体を洗う前は茶色い猫だと思ってた。」
ご主人は、笑いながら私をブラッシングする。
本当はご主人の話に付き合ってあげたいし、もっとご主人のことが知りたい。
疑問だっていっぱいある。
「名前はなんて言うの。」
「家族はいるの。」
「友達と遊ばないの。」
「何歳なの。多分6歳か7歳くらいだよね。」
まだまだ沢山ある。
ため息が出そうな位もどかしい。
「なぁ、A。俺たちずっと一緒に居られるよな。」
ブラッシングを止め、今にも泣きそうな顔で笑う。
私だって勿論一緒に居たいけど猫の寿命は短い。
そんな顔しないで、なんて慰めることはできないから私はせめてご主人の膝に座ってあげていよう。
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熊ゴロ〜@ボスラッシュ(プロフ) - wacchannさん» コメントありがとうございます( ̄(工) ̄)応援しますだなんてめっちゃ可愛いですね。ガチで照れますw (2015年9月30日 16時) (レス) id: 83051e0599 (このIDを非表示/違反報告)
wacchann(プロフ) - 展開、とても気になります!更新頑張ってください。応援しますっ (2015年9月30日 15時) (レス) id: 88e3f68056 (このIDを非表示/違反報告)
熊ゴロ〜@ボスラッシュ(プロフ) - ハナさん» コメントありがとうございます( ̄(工) ̄)更新死ぬきで頑張りますのでよろしくお願いします! (2015年9月27日 21時) (レス) id: 83051e0599 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - イギ可愛い(*´ω`*)面白いです!更新頑張ってください!(言ω言*) (2015年9月27日 21時) (レス) id: bd9f78e9b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:熊ゴロ〜 | 作成日時:2015年9月27日 15時