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21話 ページ23

日は沈み、町の灯りが静かに灯る頃。

私はパン屋の屋根裏部屋にあたる部屋にいた。
今日からはここが私の部屋になる。

「これでいいのかな。なんか、幸せになっちゃてるんだけど。」

深くため息を吐く。
悲しいわけでもないし、嬉しいわけでもない気持ち。

それでも満足はしている。
幸せと言われれば幸せのような気がする。

今まで感じたことのない気持ちが私の頭の中を侵食していく。


「忘れていくのかな。」

ご主人の温もりや優しさ。
もしかしたらご主人の顔もかもしれない。

現にさっきまでご主人のことを忘れていた。
ご主人のことなて頭の片隅にも無かったかもしれない。


「それに、ご主人だって私のことをずっと覚えてくれてる保証もないし。」

というか、覚えていても意味がない。
猫ではないし。

ぼーっとしている私からはため息をしか出なかった。


静かな部屋の中に小さなノックの音が響く。
屋根裏部屋が暗いせいか廊下の灯りが一筋の線に見える。


「入るんだぞ。もうすぐ夕飯だから来いってキャリーが。」

「うん、ありがとう。さっき行ってて。」

男の子は相槌をうち私に背を向けた。
私より少しだけ大きな背中。

なんだかその背中は懐かしく感じた。

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熊ゴロ〜@ボスラッシュ(プロフ) - wacchannさん» コメントありがとうございます( ̄(工) ̄)応援しますだなんてめっちゃ可愛いですね。ガチで照れますw (2015年9月30日 16時) (レス) id: 83051e0599 (このIDを非表示/違反報告)
wacchann(プロフ) - 展開、とても気になります!更新頑張ってください。応援しますっ (2015年9月30日 15時) (レス) id: 88e3f68056 (このIDを非表示/違反報告)
熊ゴロ〜@ボスラッシュ(プロフ) - ハナさん» コメントありがとうございます( ̄(工) ̄)更新死ぬきで頑張りますのでよろしくお願いします! (2015年9月27日 21時) (レス) id: 83051e0599 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - イギ可愛い(*´ω`*)面白いです!更新頑張ってください!(言ω言*) (2015年9月27日 21時) (レス) id: bd9f78e9b2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:熊ゴロ〜 | 作成日時:2015年9月27日 15時

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