20話 ページ22
ゴミの臭いと雨が混ざった気持ち悪い臭い。
そんな路地に私一人取り残される。
男の子はちょっと店長と話してくるといったきり戻ってこない。
10分いや、15分はたった。
なんだか男の子のペースに巻き込まれているような気がしてならない。
「やぁ、お待たせ。店が少し忙しくって。」
職員用の扉を開け出てきたのは相変わらずお喋りな男の子と優しそうな女性。
この人が店長さんなんだろうか。
「はじめまして。この店の店長をやらしてもらってるキャリーよ。」
「こちらこそはじめまして。私はAです。」
やはり店長さんだ。
差し出された手を握り、笑顔で握手をする。
「仕事の内容は接客が中心よ。
今日はいいから明日からお願いね。」
私の目線にあわすために腰を少し曲げているキャリーさん。
その瞬間、パンの香ばしい匂いがした。
おもわずお腹がなってしまう。
「あ、もしかしてお腹すいてるの。それなら、パンくらいご馳走するわよ。
だってこれからは家族なんだから。」
優しい言葉。
胸がじんわりと温かくなる。
私はどんなふうに話していいのかわからず相槌しかできなかった。
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熊ゴロ〜@ボスラッシュ(プロフ) - wacchannさん» コメントありがとうございます( ̄(工) ̄)応援しますだなんてめっちゃ可愛いですね。ガチで照れますw (2015年9月30日 16時) (レス) id: 83051e0599 (このIDを非表示/違反報告)
wacchann(プロフ) - 展開、とても気になります!更新頑張ってください。応援しますっ (2015年9月30日 15時) (レス) id: 88e3f68056 (このIDを非表示/違反報告)
熊ゴロ〜@ボスラッシュ(プロフ) - ハナさん» コメントありがとうございます( ̄(工) ̄)更新死ぬきで頑張りますのでよろしくお願いします! (2015年9月27日 21時) (レス) id: 83051e0599 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - イギ可愛い(*´ω`*)面白いです!更新頑張ってください!(言ω言*) (2015年9月27日 21時) (レス) id: bd9f78e9b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:熊ゴロ〜 | 作成日時:2015年9月27日 15時