2話 ページ3
ロンドンの街外れ。まだこんな所がイギリスにあるのかというくらい森の奥。
ご主人はなにくわぬ顔で奥へ進んでいく。
周りは木ばかりでそろそろ飽きてくる。
「あ、ついたぞ。」
指が指す方向にあるのは、木造建てで作られた小屋と井戸。
家族で住むのには部屋数が足りないような気がする。
ご主人はポケットから鍵を取り出し慣れたように鍵を開け、家の中に入ると私を下ろした。
「今日からここが、お前の家だ。」
家の中は意外と片付いて、本棚にはぎっしりと本がつめられている。
本の独特の匂いと紅茶の香り。
それと、木材の匂いがする。
「おいおい、危ないから本棚には近づくなよ。」
本棚に近づこうとする私を抱える。
すると、ご主人はハッとしたように口を開いた。
「そういえば、お前名前つけてなかったな。
Aなんてどうだ。可愛いだろ。」
自信満々に言うご主人は憎めない。
でも、なんとなくしっくりくる名前。
気に入ったかも。
「よろしくな、A。」
ワシャワシャと撫でるまだ小さな手はとても心地よかった。
37人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヘタリア」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
熊ゴロ〜@ボスラッシュ(プロフ) - wacchannさん» コメントありがとうございます( ̄(工) ̄)応援しますだなんてめっちゃ可愛いですね。ガチで照れますw (2015年9月30日 16時) (レス) id: 83051e0599 (このIDを非表示/違反報告)
wacchann(プロフ) - 展開、とても気になります!更新頑張ってください。応援しますっ (2015年9月30日 15時) (レス) id: 88e3f68056 (このIDを非表示/違反報告)
熊ゴロ〜@ボスラッシュ(プロフ) - ハナさん» コメントありがとうございます( ̄(工) ̄)更新死ぬきで頑張りますのでよろしくお願いします! (2015年9月27日 21時) (レス) id: 83051e0599 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - イギ可愛い(*´ω`*)面白いです!更新頑張ってください!(言ω言*) (2015年9月27日 21時) (レス) id: bd9f78e9b2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:熊ゴロ〜 | 作成日時:2015年9月27日 15時