小さかった天使たちが大人になって口説きにきた

11歳 ページ10

「Aさん、そろそろ帰ってください！！」

部下にそう怒られるてから毎日アレよこれよとかわしていたがとうとう限界だった様だ



この間までは毎日早帰りさせてもらっていたので、その分も働かなきゃと言い訳をしながら仕事に打ち込む



今までいた、みんながもういないと言う事実を受け入れたくなくて。



あの家には帰りたくない



「おねーさん！」


そう呼んでくれたのは、どれほど前だっただろうか


自分でも良くないことだとはわかっているけど、寂しいなぁ



やけに浮遊感のあるその日




私は、そのまま眠りに落ちた。



はずだった。









【名探偵毛利小五郎またもや事件を解決！】



そう大きく取り上げられたニュースの画面に




見覚えのない地域名



これが、れいくんたちが言ってたやつかな。



自分でもびっくりするほど頭は冷静でお金が一緒かどうかスマホは使えるか、など調べながら歩き始める



家は？戸籍は？



さまざまな問題点が頭を駆け巡る中、目についた喫茶店に入る



「いらっしゃいませ！」



そう言って振り返った金髪の人には、何処か見覚えがあった

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