小さかった天使たちが大人になって口説きにきた

15歳 ページ14

れいくんのお部屋に入れてもらうと、犬を飼っていた様でそのワンちゃんがれいくんの周りをぐるぐる回っている



私が来たからか少しびっくりして、れいくんの後ろに隠れたあと少しずつ近づいてきて匂いを嗅いでいる


可愛い！！と思いながら見ていると、


慣れたかのように顔を見て、尻尾を振りながら近づいてくるものだからとても可愛い..

無言でしゃがんで撫でていると、2人が微笑ましそうに見ている




『れいくん...名前、何て言うの？』



「ハロって言うんだ、可愛がってやってくれ」


場が和んだところで、ハロくんを抱えながら、ソファーに座ると、


ひろみつくんが真面目な顔をして話し出す



「俺は、今..死んだことになってるんだ。ゼロと俺は警察庁警備局警備企画課、通称ゼロに所属している公安警察で..外でも偽名を使っているから、」



「俺が、緑川唯で、ゼロが安室透間違えない様に気をつけてほしい。」





『緑川さんと、安室さんね？分かった。』


そう言うと、何処か不満そうな顔をして、れいくんが喋り出す


「幼馴染って設定だし、 下の名前でいいんじゃないか……？」



うんうん、と頷くひろみつくんをよそ目に、

『だって、今日園子さん達の前で安室さんって言っちゃったよ？』


そう言うと、ひろみつくんは俺は平気だなと清々しい顔で言う


れいくんは少し恨めしそうに睨んだあとこちらを見て、


「....おねーさんに下の名前で読んでもらいたいんだけど..大きくなった僕とじゃ、そんな距離感はいやですか..？」



『...透くん』



小さい頃のれいくんがお願いする時の様な上目遣いに喋りかたで、ついつい了承してしまった..


すると作戦通りとでも言いたげな笑顔を浮かべるれいくん


その直後

「取り敢えず、お姉さんは家がないから俺たちと同居だよな？」


ひろみつくんがここ一番の問題に触れてしまった

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