君のために出来る事

ヌナ・・・予想不可能　Jr Side ページ35

20枚中、14枚がタッチカードだった強運のヌナ

でも、肝心のウヨンヒョンが出なくて、凄く落ち込んでて・・


余りのヌナの落ち込み方に、声もかけられない


俯いて、半べそだし・・

かと、思ったら急に顔を上げて


A「会場着いたら、すぐに買い足さないと」

「えぇっ！まだ買うんですか？」

A「だって、ウヨンオッパが出ないんだもん」

「買い足したって、ウヨンヒョンが出るとは」

A「でも、ウヨンオッパが来てって・・」



いやっ・・来ての意味が違うような気が・・

どう言おうか悩んでると、スタッフが見かねて、ウヨンヒョンのタッチカードを準備してくれるって・・


「ウヨンヒョンのタッチ券準備するって」

これで解決！って思ったし、喜ぶと思ったのに


A「ウヨンオッパに会い行くのに、ズルしたくないの。ちゃんと自分でオッパを手に入れてタッチしに行く！だって、みんなそうやって自分の好きな人に会いに行くんだから・・」


・・はぁ

はははっ

何か、ヌナらしい発想

会いに行くのに、ズルしたくないって・・


短い時間で、色んな顔を見せるAヌナ・・

ホント興味湧く存在


「ヌナらしいですね、付き合いますよ」

A「えっ、いいよ。会場にジュニオが行ったらばれちゃうでしょ？」

「まぁ、このままで行ったらばれると思いますけど・・」

A「大丈夫だから！待ち合わせの場所だけ決めておこうよ」

「いやっ、でも会場で何かあったらウヨンヒョンに・・」

A「子供じゃないんだから、迷子とかならないよ？」


・・ま、迷子って

そうじゃなくて・・

ちゃんと、ウヨンヒョンの所に連れて行くって約束したし


解決策もないままなのに、会場の近くまで来た時に、ヌナは1人で颯爽と車を降りて行ってしまった

変装もしてない僕は、追いかける事も出来なくて、スタッフが慌てて追いかけたけど・・




「え？見失った？」


帰って来たスタッフがヌナを見失ってしまったと・・


・・・

・・マジ？

この状況って、凄くマズイ


会場に着くには着いたけど、ヌナが居なくなったなんて恐ろしくてウヨンヒョンに言えない

挙げ句、ヌナに何かあったら、間違いなく抹殺される





10分後、変装して会場入りした僕・・

女の子が殆どの会場に、浮いてる存在でしかない


早く見つけなきゃ！と探してると、意外な事してるヌナ発見

話してるようだから、距離を取って見守っていると、何かを交換したようで、また歩き出す

何したの？

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