ステップブラザーズ

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広臣side




皆、各々部屋に戻って

リビングには、壱馬と俺だけ




「なぁ、部屋行かねぇの？」





壱「…」





「お前、喋れねぇの？」





壱「…」






「俺も部屋に戻ったら、ここ1人だけど」






壱「、、、」





ったく…しょーがねぇな





壱馬の前にしゃがんで、問いかける





「お前、いつまでもそうしてる気？

きっとここに来た他の5人は

いずれ、ステップブラザーズ契約して

兄弟になるぞ。家族な？

お前は？ずっと誰とも喋らず

1人だけで生きて行けるのか？」







壱「、、、」






やっと俺の目を見た





「こんだけ人数いるんだ

誰でも良い、1人くらい信用したら？

誰かの話くらい聞いときゃ、何とかなる」






「俺は、登坂広臣

皆からは、臣とか、臣さんとか

まぁ何でも良いけど」







壱「お、み…」






「ふっ笑俺と喋ってくれんの？」






壱「…」






「お前も、部屋行くか？」





壱「ｺｸｯ」






「じゃあ、行くぞ」





壱馬を連れて2階に上がって

部屋に向かった



残ってる部屋は2つ



1番奥の部屋と、その手前


つまり、俺と壱馬は隣同士になるのか…






「壱馬、部屋入って

荷物ちゃんと綺麗に片付けろよ」







壱「…」






頷きもせず、部屋に入ったけど

あいつ、大丈夫か？






暫くして、夕飯ができて呼び出される




俺の心配は当たっていて

部屋から出てこない壱馬






人「ちょっとちょっと…どーする？」





「ほっとけば？」





人「もう、臣ちゃん！冷たいんだから…

もっと優しくしてあげなさい」






翔「壱馬は、ご飯食べないよ！

ね！北ちゃん！」






北「え…うん」






己「じゃあ、壱馬はどうしてるの？」






翔「わかんない！死んじゃうかなぁ…」






北「え…壱馬死んじゃうの？」





樹「え…」






慎「やだっ…(泣)」







健「あぁ、あぁ…」






己「大丈夫だよ、みんな！」





彰「ご飯食べなくて死ぬなら

とっくに死んどるわ」





人「こら彰吾！」






涼「北人、泣いてないで食べな？」






北「うん」






玲「慎も！泣くな？食べようぜ」









「後で別でご飯作っといて

部屋持っていくから」








人「お、臣ありがと！

壱馬は臣にしか心開いてないよね」






「俺にも開いてないよ笑」





しょーがねぇ…


部屋に持ってくかな。

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