ステップブラザーズ

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剛典side




あれから樹は、何となくだけど

俺に引っ付いてきたり、後を着いてくる






だけど、俺達のシェアハウスの家に

女性のスタッフさんが来ると

極端に逃げてしまう樹





他のメンバーも各々悩みがあるみたいで

夜に話し合う事になった





玲「俺達、面倒見るの全然良いんですけど

何があったかわからないっていうか…」






健「そうやなぁ、無理に過去を知る必要も

ないかもしれへんけど

知ってた方が良いのかもしれへんな」







人「何も知らないからね、俺達」






「ただの人見知りなら良いんですけど

樹には、それ以外にも

苦手なものがあるっていうか…

何かあるんですよね」







涼「あ、北人もです！

寝れないんです、1人で」






亜「いつも一緒に寝てるもんね笑」





涼「はい笑」





人「わかった！HIROさんに聞いてみる！」





それから俺達は、初めて子供達と会った

会議室に集められて、HIROさんから

子供達の過去を教えて貰う事になった






「樹、女の人がいると逃げたりとか

この間もスタジオに来て過呼吸に…」






HI「樹は、3つ子なんだ。姉が2人いる

だけど両親は、女の子を望んでいたから

唯一男の子として生まれてきた樹も

姉と同じ様に、女の子として育てた

樹は、大きくなって可笑しいって事に

気づいて、抵抗し始めた

だけど、女の子にならないと

自分を見て貰えなかったんだよ

仕方なく、女の子のまま育ったけど

姉と比べられる事がどんどん増えて

結局、樹はゴミ捨て場に捨てられた」








「だから…自分は男の子だって

言ってたんだ」







人「だから女性が苦手なんだね」






「多分怖いんだろうな」





HI「スタジオで過呼吸になったって

言ってたけど、多分それ

樹の前で、着替えさせて貰わなかった？」






「あぁ、はい！衣装合わせの日でした」






HI「樹は、着せ替え人形のように

母親に遊ばれていたから

誰かに着替えさせて貰ったりとか

そういう場面を見ると思い出すみたいで

施設でも何度か同じ事があったみたい」







「そういうことだったんだ…」





HI「他の子達は、どう？

まずはよく関わって、樹みたいに

問題があるようだったら、また聞いて？」





人「はい！」





どの子も、色々な事を抱えてるに違いない

やっぱり俺達が守ってあげたいなって

改めて思った

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