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広side





パパがまたお仕事で遠くに行ってしまった


僕は毎日怒られて、もう嫌だった




たか君は、怒る時すごく怖い顔して

だけど、怒ってない時は

すごく辛そうな顔してた






パパ…助けてよ、、、、




剛「広!この字何!?汚いでしょ!

ちゃんと書けって!!」







「…」






剛「聞いてんの!?返事は?」






「たか君、僕のこと…きら、い…なの?」





剛「そんな事どうでも良いから!

何度も言ってるでしょ!

頭の悪い子は嫌いなの!

ちゃんとやりなさい!」







あ、叩かれる…逃げなきゃ。もう痛いの嫌だ






剛「逃げんな!広!俺の言う事聞けないの?」






「やぁ…」






剛「広!!お前は…何でそんなに

ダメな子なんだ!」






バチンバチン…ペシッ






「いた…い」







剛「俺の心はもっと痛い!

どうして同じ事何度も言わせるの?

広がちゃんとやってくれないから…

臣さん、もう帰って来ないよ!

広の事、臣さんも俺も嫌いだよ!」







「…」






ガチャ…カチャ





僕は、自分の部屋に逃げて鍵を掛けた




この部屋は、外から開けられないから

締めちゃダメだよってパパが言ってた


だから僕が開けなきゃ、たか君は

入って来れない







ガチャガチャガチャ…ドンドンドン





剛「広!!開けろ!!広!!

こんな事して良いと思ってんの!?

広!!早く出て来なさい!

家から追い出されたいの?」







「…ビクッ」






怖い…嫌だ…


僕はバカだ…ダメな子なんだ…

パパも、たか君も僕のこと

大嫌いなんだ…



もう、会いたくない…

叩かれたくない…

僕がいなかったら

たか君の心は痛くなくなるかな?…

ごめんなさい…ごめんなさい…





「ごめんなさい…ごめんなさい」





僕は耳を塞いで、押し入れに入った




ずっとずっと、押し入れ。


ご飯も食べてないし

ドアの音も聞こえなくなったけど

怖くてずっと、声を抑えるのに必死だった

どうしても怖くて、泣いちゃいそうで

我慢する為に、手首を噛んだ





パパ…パパ…





僕の口が赤くなってるなんて

暗くてわからなかった…









?「い…おい!広…こう!」






あれ、パパの声がする…?






?「広!!しっかり!!パパだよ!

もう大丈夫だからな?」







声がする…もう大丈夫なの?

どうして?僕の事捨てるの?

だから大丈夫なの?




パパが見えないよ…

パパ、早く来てよ…

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rinrin(プロフ) - お話読ませてもらいました。続編が気になるのでパスワード教えてください。 (2020年12月19日 15時) (レス) id: 2a4f6b24d4 (このIDを非表示/違反報告)
haru - 完結!面白かったです!これからも更新楽しみにしています。 (2020年12月19日 13時) (レス) id: f1aad5d1b4 (このIDを非表示/違反報告)
りりー(プロフ) - いつも楽しみにお話を読ませて貰ってます!!続編が気になるので、パスワード教えてくれませんか? (2020年12月19日 0時) (レス) id: bf41ba01a6 (このIDを非表示/違反報告)
haru - 毎日更新を楽しみにしています!パスワード教えてください! (2020年12月11日 21時) (レス) id: f1aad5d1b4 (このIDを非表示/違反報告)
ジャック(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいています!パスワード教えてくれませんか? (2020年12月1日 22時) (レス) id: 6be2606f17 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:lolww | 作成日時:2020年7月6日 19時

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