家族になりたい

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広臣side




結局、俺も忙しくて家に居ないし

剛典を怒らせるのも面倒で

広の子育てに口を出す事もなく

地方を飛び回っていた







仕事に疲れて、ベッドで横になってると

普段、地方に行ってる時には

俺からは電話しても、絶対にかけてこない

人物から電話がかかってきた







『もしもし、お疲れ』




？『ｸﾞｽｯ…たす、けて！』





『はっ？…どうした？何があった？』





？『ｸﾞｽｯ…俺、、、』





『おい！しっかりしろ！どうした？

大丈夫だから、息吸って！吐いて！』







？『どうしよ…臣、さん！はや、く

早く！帰ってきて…お、おねがいｸﾞｽｯ』






『バカっ！それじゃわからねぇ！

何？何があったんだよ？今どこに居る？』






？『ごめん…ごめんなさい！ﾋｭｰｻﾞｻﾞｻﾞｯ』






『おい、雑音がうるさくて…

ってお前、外に居るのか！？おい！

しっかりしろって！何があった？』







？『俺、全然ダメで…上手くいかなくてｸﾞｽｯ』






『剛典！！しっかりしろ！

一回落ち着け！何があった？…ん？』






剛『こ、広が…部屋に、、ってて

もう2日、も…なに、も…俺の、せいで

俺じゃ…もう何もできないｸﾞｽｯ』







『剛典…』







剛『はや、く！…願い！こぉが

こぉが死んじゃうよ！』







『わかった、今からホテル出たら

最終便乗って行けるから…

朝方には帰れると思う。

剛典、今そこにはお前しかいない

広を守れるのは、剛典だけだよ

落ち着いて。できる事をやって待ってて』







剛『んっ…ん、、かった』





『じゃあ、切るぞ？』





剛『はい…』






「マネージャー！車出して！急いで！

最終便間に合うよね？家に帰る！

剛典と広が大変なんだ！」







臣ﾏﾈ「はぁ？、、、わかった。

チケット取って車用意するから、準備して」






「ありがとう…」






俺は、急いで東京へ戻った





マネージャーの運転で家まで送って貰って

急いで部屋に駆け込んだ

荷物はマネージャーが降ろしてるだろう…






ｶﾞﾁｬ





「剛典！」





剛「あ…おみ、さん(泣)」





「広の様子は？」





剛「返事が無いんだ…ずっと。

もう3日経っちゃった」





「ん、剛典。広は大丈夫だから

お前は自分の部屋に行って寝てろ」







剛「でも、広…」






「大丈夫。剛典、お前酷い顔してる

今は休んで、元気な姿を広に見せてやって」






剛「ごめん…なさい」

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