家族になりたい

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広臣 side







広が泣き疲れて眠ってしまった






剛「ねぇ、臣さん

あんまり、あぁいうのするの辞めようよ」









「あぁ、広が怖がるから？」







剛「そう。普段あんまり近寄らない癖に

さっきはすごい力で俺の服握ってた」








「でもこの先ずっと居るのにやらないの

結構きつくない？」







剛「そうだけど…」







「わかった、起きてる時は辞める

広がちゃんと寝てからにするし

見られないようにする」








剛「うん、ありがと」







「そういえば、手続きができて

来週から保育園なんだよ、広」








剛「本人には言ったの？」








「保育園行く事になるかもとは

言ったことあるけど…

まだ決まったとは言ってないな」









剛「登坂で行くの？」







「そうなるな」






剛「ねぇ、保育園に必要な物とかないの？

早く準備しなきゃじゃない？」







「明日行こうと思ってて

1週間も休み貰ったんだし

広には、外にも俺らにも

もう少し慣れてもらわなきゃな」









剛「俺達、何て呼ばれてるか

未だにわからないもんね」








「あいつ、保育園でやってけるのかなぁ」







剛「送り迎えは？」






「HIROさんが、広専属の

マネージャーをつけてくれるってさ

俺らは、保育園に一切立ち入り禁止

行事ごとも、面談も、全部その人だって」









剛「広のベビーシッターって事？」








「そうなるな。俺らが遠征の時は

その人が来るって言うから」








剛「その人大丈夫なの？信用できる人？」








「それは明後日、うちに来るって」







剛「誰かわからないの？」







「うん、まぁね」







剛「心配だね…」






「女の人かな？

今の広にはどっちが良いのかね」







剛「どっちもダメじゃん？

女の人だったら、ママじゃなくて

きっと寂しいと思うし

男の人でも同じだと思うし」









「だよなぁ…」







剛「とりあえず、俺達に

心開いてくれないと」








「何て呼べば良いのか

わからないのかも…

急にお父さんですなんて言われても

わからないだろうし、岩ちゃんに関しては

どんな立場の人なのかもわからないだろ」







剛「じゃあ、今日の夕飯の時にでも

その話しようか」







「だな…じゃあそろそろ

買い物行ってくるわー

広、置いてくけど良い？」









剛「うん、もう見れるよ

少しなら」







「おっけ。行ってくるわ」

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