お父さんがどんなに僕を嫌いでも

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亜夢side






メンバーの皆さんが帰ってきて

リビングから、お帰りなさいって

言ったら、誰も返事してくれなくて

少し落ち込んでると、後ろから

聞きたかった声が聞こえた








「亜夢」








お父さんだ…






嘘、、、







何で！？…どうして！？








お父さん、僕に会いたかったって

言ってくれた…





それに、英語も喋らなくて良いって…





どうして、、、そんな急に…





やっぱり、僕の事嫌いなのかな？





そう思ったけど、お父さんは

僕を迎えに来てくれたんだ





ごめんねって…やり直したいって





もう、何が何だかわからなかった





お父さんが、ギュッてしてくれたけど






まだ、お父さんがいる事が信じられない





でも、涼太さんに言われて思った



今のお父さんになら、何を言っても大丈夫



お父さんなら、受け止めてくれるって






だから、、、だから僕はお父さんに


本当の気持ちを言おうと思う






「お父さん…あのね、、？

お母さんが死んじゃってから

お父さんの顔が寂しそうで…

僕のせいで、お父さんに悲しい思い

させちゃったって…

お母さん、もう沢山生きれないのに

僕のせいで、もっと早く死なせちゃって

ごめんなさいって、沢山謝った

でも、お母さんもういないから

許してくれなくて…

そしたら、お父さんが

僕を部屋に閉じ込めた…

お父さん、いつも怒ってて

怖かったけど、言うこと聞けば

良い子にしてれば、許してくれるかもって

思って、お父さんの言う事聞いたよ…

お父さん、優しい時もあったから

嫌いになんて、ならなかった

ずっと、元のお父さんに戻らないかなって

思ってた…優しくて、明るくて…

もう、僕のこと嫌いになったのかなって

ずっと、ずっと、怖かった…

1人で、寂しかったよ、お父さん

叩かれて、痛かったけど

お父さんが部屋に来たら、怖かったけど

でも1人じゃないって思えて、嬉しかった

お父さんに、迎えに来て欲しいって

思ってたけど、願い事が叶った事なんて

1回もなかったから、お父さんも

来ないと思ってた…

だから、前にいるお父さんも

本物なのかなって、ちょっと夢みたい」









亜「亜夢…」








「どうして、迎えにきてくれたの？

お父さん、僕の事…嫌い？」








亜「亜夢のこと、好き

大好きだから、迎えに来た

亜夢と一緒に、暮らして

仲良くなりたいから

亜夢のパパにちゃんとなりたいから

迎えに来たよ」

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