お父さんがどんなに僕を嫌いでも

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亜嵐side






あれから、仕事の合間に精神科に通って

家のことを、自分でちゃんとやって

亜夢がどんな料理が好きなのか

メンバーに聞いて、それを作って

Aの作った、亜夢のアルバムを見て

出来る限り、前向きに捉えるようにした







だけど、時々発作の様に

Aを思い出して、会いたくなって

亜夢を憎く思う事があるけど

頻度はだいぶ減った







いつ、亜夢に会えるかな…





亜夢、会いたいよ…





今まで、地下室に亜夢がいて




俺が会おうと思った時は




すぐに会えたから




必ず家にいるって安心してたけど





どこに行っても、亜夢がいない生活は





心細く感じる…






亜夢、元気にしてるか？




ちゃんと、良い子にしてるのか？





俺は、亜夢の部屋を作ったよ





2階の俺の部屋に

ちゃんと、子供っぽいけど

おしゃれな感じにして

ベッドも、机も、新しくした

亜夢、気に入ってくれるかな、、








亜夢と買い物に行ってみたいな…





亜夢は、どんな物を選ぶんだろう…





どのくらい、体力があるんだろう…






あー、考え出したら止まらない





亜夢に会いたい…会いたいよ…






俺、亜夢のこと何も知らなかった





もう、5年も放置してたけど






亜夢はこんな俺を許してくれるかな…






もし、許してくれるなら






俺は、亜夢の自慢のお父さんに




なれるように、頑張るよ








亜夢と離れて、半年




亜夢は、とっくに11歳になって





もうすぐ、6年生になる







HI「亜嵐、今日俺のところに来て」







「はい、わかりました」






仕事終わりに、HIROさんの部屋へ向かった






ｺﾝｺﾝ







「失礼します」






HI「おう、お疲れ様」






「お疲れ様です」






HI「最近は、落ち着いてるみたいだね

先生から、診察結果は聞いてるよ」







「はい、最近は、亜夢に

会いたいって思う事が増えました」







HI「うん、部屋も亜夢の部屋を

作ったって聞いたけど？」







「はい、俺のとなりの部屋に…

でも、喜んでくれるかな…って

ちょっと、不安です」








HI「そうか、笑

ん、今日メンバーが亜嵐の家に

行くはずだよ。亜夢の為にしたことを

伝えて？それで、部屋と家をちゃんと

見せて。メンバーと一緒に、子育ての

カウンセラーさんも行くから」









「わかりました」







HI「亜嵐、よく頑張ったな

もう、少し頑張れ」







「はい」

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