お父さんに何を言われても

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亜嵐side




玲於から、亜輝の様子は毎日聞いた




毎日学校帰りに、スタジオに寄って

大人のダンサーと一緒に練習してて

上達してる事




俺が帰ってから、傷ついた顔をしたこと




俺に捨てられたと思っていること





勉強も、亜輝なりに頑張っていること



全て、聞いている





本当は、俺が見てやりたい



亜夢を解放したら、全員で


仲良く暮らせると思っていた




でも、亜夢が普通に暮らすようになったら




亜輝がどんどん変わっていった





悔しいけど、俺だったら




亜輝に、今の状況を作る事は




きっと、できなかったと思う






亜輝は、玲於や広斗さんが好きだ




多分それは、2人が似ているから




かと言って、俺の子供だ




冷たく接するなんてできない




俺は、俺なりに見ていくしかない…






しばらく、亜輝には会えないけど



ちゃんと、亜輝の行事にだけは




顔を出そう






そう決めて、広斗さんや玲於に






亜輝を託した








夢「ねぇ」







「どうした？」






夢「亜輝、今日も帰って来なかったね」





「そうだね。亜輝もダンスやってみるたい

それで、練習に集中してるみたいで

しばらくは、帰って来ないみたいだよ」








夢「そっか…

亜輝、きっと上手いんだろうな」







「俺も見た事ないんだ…

でも、亜夢も頑張ってるんだし

2人とも、自分なりに頑張れば良いよ」







夢「うん、わかった！」





「亜夢、そろそろ寝ようか」





夢「うん。あのね、パパ」






「うん？」






夢「僕はまだ、僕のせいで

亜輝が、あぁやって1人になってるって

思ってる…亜輝には、申し訳ないって

思ってる…だけどね、、、

亜輝の事考えてる時、パパは苦しそうな

難しい顔をしてるんだ。

だから、そんな顔をさせてる亜輝は

許せない。亜輝は好きだけど

パパに迷惑かけてる亜輝は嫌い」








「そっか…亜夢は優しいね

でもね？亜夢も、亜輝も俺の子供だ。

亜夢の事でだって、もちろん悩む事はある

それは、迷惑な事じゃないよ

だから、亜輝が俺に迷惑かけてるとは

思って欲しくないんだ。

亜夢は、亜輝がいつ帰ってきても

優しいお兄ちゃんでいて欲しい」








夢「うん…わかった」






「ありがとう！」






夢「うん！」





中学生になって、発言が益々

大人になってきた亜夢

頭も良くて、考え方も大人だ


2人に、負担をかけない方法はあるのかな…

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