DREAMERS

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涼太side





インターホンを押せば

出てくるその人





臣「よお」






「臣さん…こんばんは」






臣「…」





臣さんは何も言わずに



俺に詰め寄ってくる





顔を掴まれたと思えば




ソファーに押し倒されて




深いキスをされる






「んっ…んぅ」






臣「…ふふっ笑」





笑ったかと思えば



服を脱がせてくる






「ちょ、何して…」






臣「ここに来たらやる事なんて

一つしかないだろ？」







「んっ…」






抱き抱えられて



連れてこられたのは




お風呂





浴槽に入れられて




そこでも押し倒されて





深い深い、キスをするんだ







身体を洗われて



布団に入れば




甘い夜が始まる…






行為が終わった後




後ろから抱きしめてくれる




この、安心感は凄い






朝起きて、朝ご飯を作ってると






ベッドの方から臣さんに呼ばれた







臣「涼太？何してるの？」







「ご飯作ってます」






臣「ん、そっか

タバコ取って」






「良いんですか、吸って」






臣「良いよ、別に」






この人は、歌手だというのに


タバコなんて物を吸ってる







ご飯を食べ始めると


音が鳴るスマホ







「…」







臣「出なくて良いの？」







「うん…」







臣「女じゃないのか？」






「そんなんじゃないし…」







臣「ふーん笑」








この、余裕そうな感じ




むかつくけど




すごく、好きだ…







あぁ、愛に怒られそうだな…






案の定、家に帰れば



愛が勝手に入って来て



怒り狂っている







「愛、落ち着けって…

ごめんね」








愛「ばかっ。涼太のバカ！」







こんな事の繰り返しだ…





ある日


臣さんが仕事に行ってから


目を覚ました




テーブルの上に置いてあるのは



飛行機のチケット






「これって…」





海外には、いつも行ってる臣さん



でも、今回は




すごく、胸騒ぎがした…





気持ちが沈んだまま


俺は現場に向かう






現場で台詞の確認をしていると





すぐ目の前まで、誰かが来た





顔を上げた瞬間に降ってくるキス







「んっ、、、お、みさん」






臣「もう、終わりにしよう

疲れた」







「え…冗談ですよね？」






臣「冗談じゃねぇよ。

涼太とは付き合えない

じゃあな」








終わった…




俺の恋は、実らなかった

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