DREAMERS

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壱馬side






北人が目を覚ました日から

退院するまで北人と会う事は

なかった







北人も、ランペを辞めるつもり

だったみたいだけど

誰1人とそんな事、許すわけなくて

結局残ることになった







俺は慎と順調に付き合ってて


同棲も始めた







北人は、涼太さんと

付き合い始めたらしくて


北人達は、同棲が先で

一緒に住み始めてから

付き合ったって聞いた









あれ以来、本当に2人きりになる事は

絶対になくて

北人と2人だけの仕事も

来なくなった







北人は優しいから、怒ってないって

言ってたけど

心の中で、俺への怒りは

消えてないんだろうな





慎が好き…


でも、北人も大切


仲も良かったし


仲間として好きだった






今日は、グループの仕事







「ね、北人！」






北「…ん？」






どうしても、少し間が開く…






「あ、あのさ

北人の好きな映画の

DVDを買ったんだ！

だから、今度一緒に見ない？」







北「あぁ、うん」





絶対に見ないやつだ…






「い、嫌かな？」






北「え、いや、別に…」





ｶﾞﾁｬ





北「あ、涼太さん！！」





沈黙が流れてたのに

ドアが開いて、涼太さんが

入ってきた瞬間

北人の雰囲気が変わった







涼「みんな、お疲れ様！」





「お疲れ様です」





涼「北ちゃん、これからでしょ？」





北「はい！」





涼「俺も！笑

一緒に帰ろうか」





北「はい！一緒に帰ります！」





涼「じゃあ後でね！

バイバイ」





俺は何となく落ち込んで

廊下にいた







涼「壱馬」







「涼太さん…」






涼「何考えてるの？」






「…北人のことです」





涼「北人ね、元々壱馬が

好きだったんだよ。

あ、内緒ね？笑

まぁ、みんな知ってると思うけど笑

ほら、失恋したら

皆んな落ち込むじゃん？

北人もそんな感じなんだよ

別に、壱馬に怒ってるわけじゃない

今は、俺の事好きって言ってくれてる

でも、好きだった人は目の前にいる

だけど、違う人と幸せになってる

どこか、もどかしさを感じてて

吹っ切れてないだけなんだよ

だからね、今はそっとしておいて？

俺が、何とかするから

壱馬は、先ずまこっちゃんを

幸せにしてあげて？

何かあれば、相談乗るから

北人の事は任せて」







「はい！よろしくお願いします！」







時間はかかったけど

一年後、ランペは

16人、全員が再び仲良くなった

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