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★46 ページ47

壱馬side





涼「柊とは、結婚しないよ」




「何で?…柊さん、好きだって」





涼「俺は今、壱馬と北人がいて

幸せだから

柊にも新しい人と幸せになって欲しい」






「…柊さん、壱馬のせいで

疲れちゃってたんだよ…

お父さんが嫌だったんじゃないよ」






涼「うん、それでも。

壱馬、何から話そうか…

思ってる事ある?」






「…ない」






涼「ゆっくり、話し合って行こう?

とりあえず、お家に帰ろう」





「…」





久々に、お父さんに抱っこされた


家に帰って、テレビを見ていた




涼「あ、海だ。綺麗だね〜」




「…」




岩「最近、行ってないなぁ〜」





涼「俺も。笑」





「近くに海ってあるの?」





涼「ん?海?

近くだと、駅から

○○って駅まで行くと

降りた目の前が海だよ」






「ふーん…」





岩「でも、今は寒いし

流石に、入れないよ笑」





「海行きたい」




涼「じゃあ、夏になったら行こう!」





「うん…」





部屋に戻って、日記を書いた




[お父さんと海に行く約束をした。

久々に抱っこもしてもらえた。

お父さんと、柊さんは俺のせいで

離れ離れになった。結婚はしないって。

お父さんの事も、柊さんのことも

俺が、疲れさせて、苦しめた

ごめんなさい。

北人が死ななくて良かった

お父さん、今までありがとう

約束破ってごめんなさい]







俺は、お金を持って

こっそりと家を抜け出した




初めて1人で乗る電車

緊張したけど、ちゃんと乗れた



○○駅で、おりて

お父さんが言ってた通り

海があった





最初は、水が冷たくて

砂浜に座って、海を眺めてた




だんだん暗くなってきて

海は、紺色になった





あの1番奥まで行けば

誰にも会わなくなるのかな


俺が、産まれなければ

柊さんは、疲れなくて

苦しまなくて、大好きなお父さんと

ずっと一緒にいれた…



俺が産まれなければ

お父さんは、1人で俺を

育てることもなかったし

謝ることもなかった…




俺が産まれなければ

北人だって、元気に産まれたかも

しれないし、階段からも落ちなかった…





全部全部、俺のせい

壱馬のせい


俺は、いらない子…


いつも、誰かを傷つける…


俺といても、誰も幸せになれない



俺がいなくなれば、お父さんは

謝らずに、北人と岩ちゃんと

3人で仲良く暮らせるかな…





俺は少しずつ、靴を履いたまま

海の奥を目指して

歩き始めた

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ゆき - 私も家族に愛されてないから、超この気持ちわかる!涙が… (2021年8月8日 1時) (レス) id: 9a07c49d51 (このIDを非表示/違反報告)
まい - 涙が止まらない… (2021年8月8日 1時) (レス) id: 9a07c49d51 (このIDを非表示/違反報告)
ほくぶぅ(プロフ) - 一気に読みました!!もう最後の方は大号泣でめちゃめちゃ感動しました!お気に入りします!! (2020年5月12日 23時) (レス) id: 9d87eefc43 (このIDを非表示/違反報告)
るる2号(プロフ) - 最後の壱馬くんの日記のところ、泣きながら読みました!凄く感動しました泣 (2020年2月2日 2時) (レス) id: b96b11bd27 (このIDを非表示/違反報告)
かのん - すごい読んでて泣けました。壱馬と自分の性格?がにてて余計泣けました(ノ_<。) (2020年1月15日 15時) (レス) id: c7b5f95724 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:lolww | 作成日時:2019年8月27日 18時

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