かぞくってね

★34 ページ35

壱馬side





家に先生が来て

日記やってないことバレて

それに、カンニングのことも

お父さんに言われた…





カンニングなんてやってないのに

疑われて、お父さんにも言われて

お父さんも信じてくれなかった…







涼「壱馬ぁ…俺どこで間違えた？

悪い子になるような育て方

一度もしてこなかったけどな」






「ちがっ…俺は、、」





結「お父様、もうあまり

期待しない事をお勧めします

ダメな事は厳しく指導してください」






涼「本当にすみませんでした！

申し訳ございませんでした」







「何で、お父さんが

謝ってんだよ！！」






涼「当たり前だろ…

壱馬がこうなってるのは

親の責任なんだよ！

だから、謝ってんの！

悪い事したら謝るんだよ！」








「こんなやつに謝らなくて良い！」






涼「どいてろ！！」







結「では失礼致します

怪我、お大事にね」








涼「本当に…

申し訳ございませんでした！」






「お父さん！！」





先生が帰った後

お父さんは大きなため息をついた








「お父さん…」






涼「…」






「お父さん！」






涼「うるさい！！

何でお前は、あぁなんだよ！

病院では、治してくださいって

よろしくって頭下げてるのに

お前に関しては、いつも

頭下げて、謝ってばっかだ！

何で、北人とお前はそんなに

違うんだよ！！」







「俺は、壱馬だから…

北人じゃない…」







涼「もう、勘弁してくれよ…

疲れたよ…

何が嫌でそんな事してるん？

何が気に食わないん？

パパ、どうすれば良いん？

壱馬に気遣ってばっかりで

北人にも気遣わせて…

壱馬、どうすれば良いん？」








俺、お父さんのこと

そんなに追い詰めてたんだ…



お父さん、俺のせいで

疲れてるんだ…




でも、俺だって

何でこんな事してるのか

わからないよ…



そもそも、何もしてないし







「んないよ…」







涼「え？」







「わかんないよ！！

俺だって！！

俺だって、お父さんの事

わからない！！

もう、何もしなくて良い！！

北人だけを息子として育てて

俺の事なんて、捨てちゃえば

良いんだよ！！」








ﾊﾟﾁﾝｯ







「いった…」







涼「バカかお前は！！

何でそんな事言えんだよ！

俺がどんな思いで育ててきたか

わかってんのかよ！！」






「わかんないよ、そんなの！！

もう、良い！！大変だったでしょ？

楽にしてあげる！！」

★35→←★33

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す