【リボーン】cosmoのアイディア置き場。

詐欺師症候群 ページ21

A「はぁ…」

Aは軽く溜息を吐くと自分の部屋のベッドに飛び込んだ。
おそらく、精神的疲労が体にも影響を与え始めたのだろう。

A 「…なんでこんなことになっちゃったのかな…」

時は数日前に遡る。

ツナ 「えっと…Aさん…！」

学校の授業が終わり、委員会の仕事に向かおうとしていた時、普段はあまり話さない少年、沢田綱吉に話しかけられた。
あまり話さないだけあって、相手も緊張しているらしい。

A 「…？」

ツナ 「ちょっと話があるんだけど…付いて来てもらえるかな…？」

A 「あぁ…うん。いいよ。」


沢田綱吉に連れられ、向かったのは学校の屋上。
そして、その屋上には、中学校、という場には不釣り合いな、小さな赤ん坊がいた。

ツナ 「ほら、リボーン、連れてきたぞ！」

リボーン 「…そんなのみれば分かるぞ。…急に呼び出して悪いな、ちょっと頼みがあるんだ。」

"リボーン"と呼ばれた赤ん坊は、その見た目からは想像できないほど流暢に話してくる。

A 「…え？」

リボーン 「おまえ、なんでもできるだろ。だから…"守護者"になってくれないか？」





__大体、こんな感じな流れだったと記憶している。

結局、その場で了承してしまった。

A 「…みんな、誤解し過ぎなんだよ…」

この頃、Aには悩んでいることがある。

＿＿＿成績優秀だね

＿＿＿運動もできるんだね



______"完璧"だね


みんながみんな、完全に誤解している。

私は完璧なんかじゃない。

何一つできないんだ。

まるで私はみんなを騙しているみたい…。

いや、きっと無意識のうちに騙しているのだろう。

でも、自分で分かる。

こう思うことすら、きっと自分をよく見せようとしているのだろう。

あぁ、私はきっと



_____詐欺師症候群

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