初めまして、アバズレさん ページ1
彼女と出会ったのは、引っ越して間もない頃のこと
ご挨拶にと菓子折りを持って行った時に初めて出会った
花垣「あの…藍染さんで合っていますか?」
A『ええ…貴方は?』
花垣「つ、つい先日隣の部屋に引っ越してきました。花垣と申します、本日は引っ越しのご挨拶に参りました」
とても綺麗な人だな、とつい見惚れてしまうがすぐに現実に戻る
A『そう…態々ありがとう。良かったら部屋に上がって?お茶くらい出させてくれ』
花垣「えっ!?そんな、ただご挨拶しに来ただけですから!」
A『いいの、さぁ上がって上がって』
見かけによらずなかなか強引な人だな…
結局藍染さんの部屋にお邪魔することになった。
花垣「すみません…」
A『いいんだよ。…ところで、花垣君は名前、なんて言うの?』
花垣「武道です。武士の武に道で武道です」
A『花垣武道くんか…じゃあガッキーって呼ぶね』
そう言って藍染さんは嬉しそうに笑った
花垣「藍染さんは下の名前、なんて言うんですか?」
A『私はA。そうだな、私だけが武道君をあだ名で呼ぶのは不平等よね…』
A『じゃあ私のことは…アバズレって呼んでよ』
花垣「えっ…」
今日初めて会った人に、いきなり貶すようなあだ名を呼ぶのは気が引けた。自分以外の人が今俺の立場でもそう思ったと思う
A『なるべく名前は呼んで欲しくないからね。……じゃあ、ガッキーはどんな仕事をしているの?』
Aさんは有名人なのだろうか、仕方なくアバズレさんと呼ばせて頂くことにした
花垣「フリーターです。レンタルビデオ屋の。…Aさ、アバズレさんは?」
A『私は季節を売る仕事をしているんだ。でも最近は依頼が来ないから…見たでしょ?私の部屋の前に貼られた紙。私今借金まみれなの。だからその仕事を始めたのにそれもダメなんだからほとんど無職よ…家賃払うのにいっぱいいっぱい。』
花垣「俺も同じ感じですよ…大人になってからダメダメで、よく言う口癖が…」
花垣/A「『あ〜、戻りてぇ〜』」
花垣「えっ?」
A『ふふっ…私と同じって言ったから、もしかしたらって思って。合ってただろ?』
その日から、俺はよくAさんの部屋にお邪魔するようになった。他愛も無い話をして笑いあった。
そんな日が続かなくなったのは、一ヶ月程前からだった。
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