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拾弐 ページ12

私たちは放課後になるまで話をした

A『お前は…私が暴走族の紅海月の総長だって言ったら引くか…?』

竜胆「いや別に引かねぇけど?俺も大概だしな」

引かない…今までのヤツらは私が暴走族ってだけでビビって離れるやつもいれば、あの女共みたいに距離をとる奴もいた。

A『そうか…』

A『私はお前が気に入った。灰谷竜胆、私の友達(ダチ)になれ』


竜胆「いいぜA、俺もお前が気に入った」

嬉しい…そう思ったよ

A『あ、私は図書室に用があるんだ…またな』

竜胆「俺も行く。授業サボりてぇし」

A『お〜、目的同じだなw』

竜胆/A「『俺ら/私ら不良だからな』」

その声と同時にチャイムが鳴り響いた









IN 図書室


誰もいない図書室はとても新鮮だ

A『私のおすすめはホラー系だぞ』

竜胆「お前らしいわ」

じゃあ私其方行ってるなと言って、低い窓際の本棚の上に乗る

カーテンが揺れ、私の髪の毛にそっとかかる。気付けば安心して眠ってしまった








竜胆side


Aにおすすめされたホラー系を見に奥の本棚の前に行く

本当に映った心霊写真集part2、怪談百物語などフィクションからノンフィクションまでたくさんの種類があった

特に面白そうだと思った本を持ってAのところに戻る



竜胆「A、戻ったぞ……っ…」

俺が見たのは規則的な呼吸を繰り返し、スヤスヤと眠るAだった

陽の光が射し込んで、寝ているAを照らす

今まで見てきた物の中で1番綺麗だと思った


竜胆「おいA…」

俺はどうかしてしまったらしい。今日初めて会ったヤツに

こんなにも惚れ込むなんて…

俺は本を机に置いてAに近付き

キスをした



A『ん……竜胆…?』

竜胆「ずっと寝てたぞ」

そっか…と眠たそうに言うA


A『竜胆、私の口触った?』

竜胆「虫がお前の口に入りそうだったからな」

A『え"、虫?!嘘だろ?!』

竜胆「嘘だよ(笑)」

A『コイツぅ…』

これからは兄ちゃんみたいに口説きにいってみるか…


竜胆side終わり

拾参→←拾壱


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作者名:鬼灯Aya | 作者ホームページ:http  
作成日時:2021年7月31日 12時

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