カーンルイアの来訪者【原神】 (ページ5)

今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:5,154 hit

悪酔い (ガイア) ページ5

空がどんどん藍色に染まり、あっという間に夜になった。
モンド城の周りはフクロウの鳴き声が静かに轟く

アンバー「A、ガイアのところに行くの？もう体調は大丈夫？」
A「うん。」

正直だるいが、さっと起き上がり普段着を整える。

アンバー「全く、終始無口なんだから、アンタは…」

アンバーはあきれながら笑い、寄れた私のフードの淵を表向きに返してくれた
ちょっとおせっかいだけど、いい子だ。

A「あ、アンバー、
　色々ありがとう。」

アンバー「///！どういたしまして！」

＝エンジェルズシェア＝

フードを深く被り、ガイアはどこかときょろきょろ辺りを見回す。ここで変に逃げて騎士団に指名手配されても面倒だから、しょうがなく付き合ってやろう。

？「見ない顔だな。」
A「！」

唐突に言われ驚き振り向くと、カウンター席の傍に赤髪の高青年がいた。ここの店主だろうか。

A「誰…」
？「おや、ずいぶん不愛想じゃないか。これはますます放っておけないな。」

まずい、このままじゃどんどん質問責めにされてまためんどくさい。なんとしてでも回避したい…

ガイア「すまんなディルック、こいつは俺の客人なんだ。」
A「ガイアさん…。」

肩に手を置かれ、いかにも親しい友人かのようにガイアは接する。不服だがここはガイアに感謝しよう。

ガイア「てことでこいつは今から俺と上で飲むから。蒲公英酒を二杯頼むぜ。」
ディルック「そいつ…成人してるのか？」
A「水でいい…。」

知らないものをのむのは怖い
ガイア「悪いな、ディルックは少し生真面目なんｄ(ディルック「聞こえてるぞ」

そのまま２階に移動し、相席に座った。ガイアの表情はなんか読めなくて怖い。ヒョウににらまれている気分だ。

ガイア「単刀直入に聞くが、お前はカーンルイア人の子孫か？それとも、カーンルイア滅亡前から生きていたのか？」
A「さあ。」
ガイア「そうか滅亡前から生きていたんだな。」
A「え…」

間髪入れずに言うもんだからひどく困惑した。

ガイア「あたりー」
A「なっ、はめたんだな…。」
ガイア「俺は人に選択を託すのが好きなのさ。」

なんて悪知恵の働くやつなんだ。よく見るとガイアの顔はすでに赤くて酔っているようだ。やっぱりこいつのポーカーフェイスには勝てる気がしない。

ガイア「なーに、お前と同じような者をほかにも見たことある。」
A「それはきっと…私が会いたくない人だろうね。」