Salt boy # ｿ ﾙ ﾄ ﾎﾞｰ ｲ ４

バレます - 2 - ページ24

走るくらいなら寝坊するな、



って感じだよね。






『 あっ、



ちょっ、



待っ、て、！ 』






学校の目の前まで来たけど...



門を閉められるところだった...！






『 はぁ...



はぁ、



あ、



あの...



ありがとうございました... 』






私は息を整えながら言った。






膝についていた手を離し顔を上げると...、



『 ...って宇佐美先生かあ！ 』






宇佐美先生だった。






宇「 姉弟揃って遅刻？笑 」






宇佐美先生...



１時間目は松さんの授業なのに...



今なんでここにいるの？






あれ、



いつもだったらこの時間は、



あくびをしながら



つまんなさそうに



教室の後ろをうろうろしてるはずなんだよ！






『 先生、



授業は？ 』






宇「 自習で暇だったし



門閉めるの忘れてたから 」






笑いながら言った。






宇佐美先生らしいな。






宇「 それより早く行けば？



まっちゃん戻ってきちゃうよ 」






隼の事を忘れて教室まで走った。






ガラガラ...と遠慮めにドアを開けると...



みんなは程々にワイワイと騒いでなかった。






松さんだからいなくても騒ぎにくいよね...。






席に着けば



「 おはよ 」



とペン回しをしながら挨拶してきた



...玲於。






『 おはよ 』






「 Aってアラームのかけ方



知らねーの？ 」






『 いや知ってるよ 』






「 じゃあなんで起きれねーの 」






『 私も隼もそれが知りたい 』






「 ...２人ともバカなんだな。」






カチカチと何回か鳴らし、



シャー芯を出した玲於。






そんな玲於を見てたら、



バシッと...、



『 いった！ 』






誰かに叩かれました。






でもバカな私でも覚えました。






私の頭を叩くのは松さんしかいない！

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