突然の告白 - 4 - ページ21
舌が入って来た事に
びっくりして目を開くと、
なぜか佐野も目を開けていた。
その瞳には私だけが写っていて、
少し、
嬉しくなった。
私を見つめる佐野はいつもと違って
大人びていて
佐野じゃないみたいだった。
誰かが来ちゃう心配と酸欠で
私は佐野の胸を強めに叩いた。
唇が離れて少し落ち着いて
佐野を見ていたら
好き同士でもないのに
なんでこんな事してるんだろうって。
私の気持ちも知らずに
こんなキスなんかして欲しくない...、
こんな事...
他の女の子にもやってるの？って。
悲しくなってきちゃった。
『 ... 佐野は...
なんで、
こんな事、
するの...？ 』
声が自分でもはっきり分かるくらい震えてる。
つまり...
私は今、
泣きそうなんだ...。
鼻の奥がツーンとしてきて
目頭が熱くなる。
なんで...？
佐野の顔を見上げたら涙が落ちた。
あぁ...
私は泣くほど佐野の事が好きなんだ...。
他の女の子と一緒にされたくない、
佐野の特別になりたい、
っていう嫉妬。
いつもは素直になれないけど、
佐野の事、
好きなんだよ...？
佐野は...
何を考えてるの...？
何も考えずにこんな事したの...？
そう考えると...
とっても寂しくなった...。
『 好きでもない...人に、
こんな事...しちゃダメ、だよ... 』
私は諭すように微笑みながら言い、
また佐野の体を押した。
でもやっぱりビクともしなくて...
嫌になる。
佐野はそんな私の事を抱きしめてくる...。
やめてよっ...。
期待しちゃうじゃん...。
「 俺は...
好きでもない人に、
こんな事しねぇし... 」
そんな事を言った。
現に今してるじゃん...。
.
「 だからっ......
好きだ、
って言ってんの... 」
.
なんて...
ストレートに、
戸惑いもなく
私の耳元で言った...。
...へ？
好き...？
『 誰を...？ 』
「 ...名字 。
他に誰がいんだよ... 」
私がしばらく固まっていると...、
佐野は " そろそろ泣きやんでよ "
と言って袖で私の涙を拭いてくれた。
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OREOMAN(プロフ) - Ryuhanさん» ありがとうございます(^ ^) (2015年8月28日 14時) (
レス) id: 327928861e (このIDを非表示/違反報告)
Ryuhan(プロフ) - いえいえ！こちらこそありがとうございます！！これからも頑張ってくださいね！ (2015年8月27日 22時) (レス) id: 3ef2e0886c (このIDを非表示/違反報告)
OREOMAN(プロフ) - Ryuhanさん» Twitterにもリプくださってありがとうございます〜！ (2015年8月26日 23時) (レス) id: 327928861e (このIDを非表示/違反報告)
Ryuhan(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます！ありがとうございます！Twitterもフォローしました！これからも頑張ってください！ (2015年8月26日 6時) (レス) id: 3ef2e0886c (このIDを非表示/違反報告)
OREOMAN(プロフ) - ぴーすさん» かなりはまってました（笑）わたしこそ嬉しいです！！！！ありがとうございます〜！ (2015年8月22日 1時) (レス) id: 327928861e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：OREOMAN | 作成日時：2015年6月27日 17時
