ネコはねこに、恋をする。【孤爪研磨】

ねこが6匹。 ページ7

【研磨side】



田中「──な、分かるぞ！……だがしかし！

俺は潔子さんのような多くを語らない美人がいいんだ……！」







西谷「分かるぞ龍！そして……」








田中・西谷「美人にガン無視されるの、いいぞ」





─────────キリッ。









｢｢｢｢｢……!!ついていきます師匠!!｣｣｣｣｣








クロ「いやいやいや、お前ら落ち着け？」


赤葦「黒尾さんの言う通りです。」




冷静脳軍がすかさずツッコミに入った。









研磨「……。」




ﾋﾟｺﾝ、ﾋﾟｺﾋﾟｺﾝ。……ﾃｯﾃﾚﾃｯﾃｯﾃｰ!!



研磨((……あ、クリアした。))











……ちなみに俺は話を聞きながらゲームをしている。


人の恋愛に上手くアドバイスなんて出来ないし。







……Aだったら恋バナ好きだし、
女子同士で盛り上がりながらすごく楽しそうに聞くんだろうな。



そんな姿が簡単に思い浮かんで、つい淡い笑みをこぼす。









でもそんな俺は、その度に重症だと気付かされる。







……どんな些細なことだって、毎日の中で

“Aだったらどうだろうか”なんて考えてしまう俺がいるから。









──────
──────────────







日向「なぁ！研磨の彼女のマネさんってどんなタイプなの？」






例えばー……。あ、清水先輩みたいなクールタイプ、とか！


と、翔陽が太陽のような笑顔で聞いてきた。









研磨((……タイプ、か。))









クロ「……ちなみに“俺たちの前”では、いつも研磨と同じように頭脳派だぞ。

頼りになって、しっかりしてるな。」







夜久「烏野のマネとは違う“美”、だな。

マネの仕事テキパキ1人で完璧にこなす。」







リエーフ「A先輩って普段は『可愛い系』なんですけど、マネージャーになると『美人』に変わりますよね。」








｢｢｢｢それな。｣｣｣｣









クロ「……で？どうよ研磨。“俺たちの前”じゃなくて








“研磨の前”でのAは。」









みんながｺﾞｸﾘ…。と喉を鳴らして俺の言葉を待っている。









研磨「……。









………違う、かな。」









｢｢｢｢おおーｯｯ!!!!｣｣｣









どう違うんだよー、教えろよー

という声があちらこちらであがる。









──────それは……。









研磨「…………言わない。」









……“俺だけに”見せる顔だから、俺だけが知ってても、いいでしょ？

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