素直になれない。

気づかない訳が無い。 ページ49

夕日が出てきた頃、私たちは指導を終わりにし
2人で一緒に帰っていた。





無「いい気分転換になった？」



A「はい！何かが見つかった気がしま
す！」



無「そう。良かった。」






無一郎くんは微笑んでくれた。




...でも、私には分かる。




────無一郎くんはまだ顔が、曇っている。




私は意を決して無一郎くんの袖を掴んだ。





無「...え？A？」



A「なんでそんなに何かを隠しながら微
笑むんですか。 今日だけじゃない、
昨日だって。...私、気づいてます
よ。」


無一郎くんは目を丸くしている。






気づかないとでも、思っていましたか？





A「言いたくないことなら無理には聞きません。誰だって言いたくないk」


無「A。」




...話し遮られた。。。 と思ったら。









───────ギュッ。









...抱きしめられて、る？





でも無一郎くんの抱きしめている手が、少し震えている。







無意識に



安心してほしくて



抱きしめ返すと共に









無一郎くんの頭を撫でていた。






無「...あのね。明日任務があるって聞いた時
から 悪夢ばっかり見るんだ。
...俺とAがもう一生、会えなくなる
夢。」




私は思わず、息を飲んだ。



それってつまり...。





私は抱きしめ返す力を少し強くした。




A「...私は、ここに、いますよ。」



無「そうだけど...何か、何か嫌な予感がする
んだ。｣



A「じゃあ、私も霞柱様の任務について
行きます。」



無「...え？」









ほんとは、
言わないつもりだったのだけど。







A「私も悪夢を見るんです。

霞柱様と 任務から帰ったら手合わせ
をする 約束をして

私は待っているけれど そのまま一生
会えなくなる夢を。」




泣いて、目覚めていた。




無一郎くんがいると分かっていても
不安は拭えなくて。





嫌な予感がしていた。







─────あの3人のように、 大切な人が
私がいないとこで、いなくなってしまう予感が。。。





A「ほんとは、言わないで行くつもりだ
ったんですけどね｣



無「...!」



さらに強く、抱きしめられた。






無「...ありがとう。...でも、いなくならない
で。約束して。もう1回会うことを。」


A「...約束します。」









夕日の下で、私たちは誓った。

（続編のお知らせ。）→←花は、咲かない。

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す