お互いが、お互いへ。�� ページ21
用事があるっていうのは、本当。
お館様から呼ばれているから。
....?あれ？いつもより少し体温高い？
...多分お館様に会えるから、だよね？
特に気にとめずにお館様の元へ急いだ。
／／／／／／／／／／／／／／
柱合会議でよく使う部屋に時間より早くついた。
いつお館様が来てもいいように正座で待つことにした。
産「よく来たね、A。」
お館様がいらっしゃった。
A「お館様におかれましても御壮健で何
よりです。益々の御多幸を切にお祈り
申し上げます。｣
産「ありがとう、A。」
「今日Aを呼んだのはね、これを渡そ
うと思ったんだ。」
お館様が取り出し、私の目の前に出したのは...。
ー 遺書、だった。
目を見開いたまま固まっている私に、お館様は
産「...明日は、あやめ、圭、夕の命日だから
ね。もちろん読むのはAのタイミン
グで構わない。でも3人の遺書はA
の元にせめて置いてくれないだろうか。」
A「...御意。」
私は震える手で3人の遺書をしまった。
産「あと、これも預けておくよ。辛くなった
時、読みなさい。」
A「...?遺書？」
また、 遺書 とかかれているものだった。
A「この3人は分かりますが、この方は一
体...？」
産「この遺書をかいた人は 生きているんだ。だ
から、手紙と言った方が正しいかな。内容
はもちろんAのために書かれている
よ。でも、辛くなった時に、ね。」
A「...御意。」
Aはよく分からないながらもこの遺書...いや、手紙をしまった。
お館様が退室されたので私も自分の邸へ戻った。
／／／／／／／／／
Aがこの部屋を退室して、5分後。
輝哉はまた部屋に戻った。
輝哉は『辛い時に』と渡した手紙を前にした時のAの顔を思い出し、淡く微笑んだ。
彼女はあたたかい雰囲気をまとっているため、
今、彼女がいない部屋はほんの少しだけ寒く感じた。
ふと、輝哉はあの手紙を渡してきた人を思い出していた。
／／／／／／／
産「...遺書が2つ？2つの理由はなんだい？」
？「右は僕が死んだ時の一般的な遺書で、
左は『Aのための』遺書です。
どうか、彼女へ。」
／／／／／／／
輝哉はふっ と口元ををゆるめた。
産「ほんとうに、羨ましいくらいだ。
まさかお互い同じことをするなんて、
ね。」
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ゆりと白鳥(プロフ) - 澪凪さん、コメントありがとうございます！すごくすごく嬉しいです！できるだけはやく更新頑張ります！どうかこの作品をこれからもよろしくお願いします！ (2021年3月28日 17時) (
レス) id: ba1b5c2a6b (このIDを非表示/違反報告)
ゆりと白鳥(プロフ) - るあさん、コメントありがとうございます！続きが気になるってお言葉はものすごく嬉しいです！これからもどうかこの作品をよろしくお願いします！ (2021年3月28日 17時) (レス) id: ba1b5c2a6b (このIDを非表示/違反報告)
澪凪(プロフ) - いつもドキドキしながら読ませてもらってます！すごい上手ですね！更新楽しみにしています。 (2021年3月28日 12時) (レス) id: a0ad16ec48 (このIDを非表示/違反報告)
るあ - 続きが気になるぅぅ！！！ (2021年3月26日 21時) (レス) id: 58ab197994 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりと白鳥(プロフ) - ほのさん、コメントありがとうございます！まだまだ未熟な所が多いですがこの作品をこれからもどうかよろしくお願いします！ (2021年3月26日 9時) (レス) id: ba1b5c2a6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆりと白鳥 | 作成日時：2021年3月16日 11時
