素直になれない。

過去を言う人は僕じゃだめですか。 ページ17

......。









実『お前は知らないのかァ？あいつの過去と今
を。』

『...でも聞く時はタイミング考えろよ
ォ。あいつの過去の傷は深いぞ。』

『...だがお前がAを好きなら知って
おいた方がいい。』




...不死川さんに言われた言葉が、僕の頭をぐるぐるしている。









もちろん僕はAが好きだ。






好きだからこそ日々Aの色々なことを知りたいと思うけど...。






過去というものに僕はふれていい人なのだろうか...？








不死川さんが知っている理由は



ずっと指導していたから、 らしい。








年月の信頼とは、一朝一夕で僕ができるものでは無い。









...こういう時は...。






無一郎はある人がいる邸の方向へ足を進めた。







／／／／／／／／／／／／／／／



宇「んで？今回はなんだ？」


それは宇髄さんのところだ。







無「えーと、その...聞きたいことがあって。」




天元は少し眉をひそめた。


こんな歯切れ悪く言う無一郎を初めて見たからだ。





宇「なんだ？その感じだとAの事だと思
うんだが。」





無「はい、それは、そうなんですけど...。」






無一郎は意を決して天元の目をまっすぐ見て言った。







無「Aの、Aの過去を宇髄さんは
知っていませんか？」








天元は目を見開いた。




...まさか時透からAの過去の話が来るとはなぁ。。。









宇「まぁ、知ってるぞ。ほんとに少しなら
な。」





無「っっ！ほんとですか！？」






宇「ああ。でもAは過去の話は特にした
くねぇみたいでなあ。俺も詳しくは知らね
ぇんだ。2文だけ言って泣き崩れたからから
な。」





無「っ！！...。」






無一郎は膝の上の握りこぶしをさらにぎゅっと強くにぎりしめた。






天元はニヤニヤしながら


宇「知りたいなら、Aから直接本人に聞
けよ。タイミングも大事にな。」


「まぁ、お前がAを好きなら知ってお
いた方がいいと思う。」






無「...っ！！なんで不死川さんと同じことを
宇髄さんも言うんですか。」






宇「へぇ？不死川も言ったのか。まあ、やっぱ
りそうだよな。」




天元はうんうんと頷く。でもすぐに真剣な顔になり




宇「でもその顔を見ると...なにかひっかかってるのか？」






無「っ！！まぁ、はい...。」







宇「じゃあ、昔から言う、『女のことは女
に』聞くか。」






無「...？」

教えてください。→←過去の扉が開く予感。

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