◇ ページ25
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『…やっぱり、落ち着く』
「、だな」
騒がしい
忙しない
何もない
ただ感じるのは、打ち付ける波の音と、
ふたりの息遣いだけ
『久々だね、ここに来るの』
「…、あん時以来か。A失踪事件 笑笑」
『、！もう…黒歴史すぎて、世間にバレたら速攻引退する 笑笑』
「引退って、そこまでしなくてもいいじゃん」
『ほんとに引退モノだよ！思い出したくない…』
まだ、Princeとして活動してた時の頃
いろいろあって、Aが失踪した事件。
今となっては笑い話だけど、
当時はどうなるかと思って心臓止まるかと思ったっけ笑
Aが、まぁ俺もだけど
ここに来たいって、何かあったのかな。
「、なんかあった？」
『んー？』
「ここ来るなんて、何かあったとしか思えないんだけど」
『…そうだね。でも私じゃない』
「、？」
『大切な人がね、叫んでたの。" どうしたらいいんだ " って』
海を一点に見つめる横顔は、
どこか淋しげで、どこか儚くて、
それでいて美しかった
『、みんな多方面で色んな活動をしてる。色んな活躍をしてる。なのに、このままでいいのかな？不安で、目に見えないモノがすぐそこまで迫っている。どうしよう、どうしたらいい？ って叫んでるの』
その言葉にドキッとした。
まさに、俺が思っていたことだったから。
' 誰か ' とは言っていない
でもそれが、 '
直感的に思った。
『焦るのも不安に思うのも分かる。私だってそうだもん。みんなの活躍を見て、私このままでいいのかなって』
「…A、」
『でもね、周りを見るとみんないるの。昔から変わらないモノがすぐそばにあるの。だから大丈夫なんだって思えた』
「、うん」
『じんたんのそばにも、 ' みんな ' いる。隣には私がいる』
その言葉に、何か救われた気がした。
Aは人一倍、そういう気持ちに敏感だから
きっと俺が悩んでた事もお見通しだったのかな？
「ありがと、」
『なーんにもしてないよ！…ねぇお腹空いたから何か食べに行こ？』
こういうとこ、なんだろうな。
Aが好かれるのって
すっと心に入ってきて、そっと寄り添ってくれる
誰にでも出来るわけじゃない
Aだから出来ることなのかな、？
のちに、この日無理やり休みを取ったと聞いて
改めて、香椎Aという存在が愛おしくなった
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りう(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！ (2019年2月4日 20時) (
レス) id: 14775478a7 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - キンプリ岩橋君寄りのオールです最高です (2019年2月4日 18時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りう | 作成日時：2019年1月27日 21時
