助けてもらった人たちはなんとキラキラアイドルの人たちでした。

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ほんとに私のじゃない。
中「君、君、っていうの嫌だから名前教えてくれない？そのほうがいいでしょ。」
名前…
【私の名前は、】
ってとこで手が止まった。
なんだったっけ…私の名前、私の名前…
如「どうしたの？大丈夫？」
名前、なまえ、ナマエ…

名前ってなに？

元「もしかして…わす、」
宮「元太。」
そうだ、そうだよ。
松田さんが言いかけてた通りだ。
忘れたんだ、忘れちゃったんだ…
なんなんだろ、私の名前。
「、、、」
悲しくて、意味がわかんなくなって、頭がごちゃごちゃして。
声はでないくせに涙はいっぱいでて…
龍「だいじょ、」
さっきみたいに抱きしめてくれようとしたしめ…かけさんを押し倒して。
閑「しめ！！」
驚いた顔をしてるしめかけさん。
「、、！！」
声は出ないけど自分も何言ってるかわかんなくて。
でもとにかくごちゃごちゃしてて中村さんから渡された紙やペンを投げて。
宮近さんから差し出された携帯も投げて。
とにかく意味がわからなかった。
なにも言えなくて。混乱しすぎて誰の声も聞こえなかったんだと思う。
そんな中みなさんが慌ててるのは見えた。
しめかけさんは私が押して床に飛ばされてたはずなのに。
起き上がって暴れる私なんかを止めようとしてくれる。
泣きじゃくってる私をみて必死に止めようとしてくれてるみなさん。
そんな中強く抱きしめられた気がしたんだ。
宮「大丈夫、大丈夫、大丈夫。
落ち着いて呼吸して。吸ってー吐いてー吸ってー吐いてー」
耳元で聞こえる力強い声。
私がいるベットに座って強く抱きしめてくれる宮近さん。
宮近さんのおかげで過呼吸になりかけてた呼吸が落ち着いた気がする。
宮「大丈夫だよ、誰だって混乱するし、びっくりする。
みんなキミの味方だから。落ち着いて？」
さっきまで涙があふれてたのに急にピタッと止まった。
ぼやけてるけどまわりをみるとすごく散らかってる。
お花の花瓶が割れてたりさっき投げたスマホの画面がすごく割れてる。
クッションだって散らばってるし、なによりみなさんが…
血が出ている人もいれば、ふらついている人もいるし、その人を支えている人もいる。
急に罪悪感でいっぱいになった。
宮「大丈夫、大丈夫。みーんな味方だし、誰も君の事なんて責めない。
誰も怒ってないし、怖がってもない。」
ずっと囁いてくれる宮近さん。
「、、」
また涙がでてきて視界がぼやける。
元「もう、大丈夫だって。」
龍「ほら泣かないで？せっかく可愛いんだから」

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