顔を隠した素顔とは＿＿【宮近海斗】 (ページ31)

今日:14 hit、昨日:9 hit、合計:47,499 hit

・ページ31

「ふぅ～！！」

車を降りれば開放感満載の緑の芝生が一面に広がっている。

宮近「ほら、どこにレジャーシートひく？」

「んーあっちー！！」

宮近「はいはい(笑)」

バケットに遊び道具をいっぱい抱えて、

私が突き進む方向へついてくる海斗。

「海斗～！こっちこっち～！！」

宮近「ここでいい？？」

「うん！」

丘のようになっているところで、

周りには他の人がいなくて私達だけのスペースになる。

宮近「もう俺お腹ペコペコ(笑)

先にAが作ったやつ食べたい。」

「はーい(笑)

準備するからちょっと待って(笑)」

宮近「なんか今の俺ら付き合いたてのカップルみたいな初々しさがある(笑)」

「なにそれ(笑)

逆にもう夫婦とかな感じじゃない？？」

宮近「へ～ちゃんと俺との結婚、考えてくれてるんだ。(ニヤッ)」

「っ、うるさいっ、！///」

あー余計な事言っちゃった。

っ、あぶない、クッキー割れるとこだった、

宮近「あ、待って超うまそう。

先に写真撮らせて。」

「はいはい、どーぞ(笑)」

よく、女の子が写真をいっぱい撮って、

彼氏側が待つ、っていうのあるけど、

うちは全く逆なんだよな～あんまり写真撮らないな、私。

宮近「A、こっち向いて～」

「え～？(笑)」

”カシャシャシャシャシャ”

「っ、ちょ、連射じゃん！(笑)」

宮近「ほら、こっちおいで。」

二人で、写真を撮る。

ふふっ、また海斗との思い出増えちゃった。

宮近「…夫婦、か…(ボソッ)」

「なんて？？」

宮近「んーん、なんでもない。

ほら、食べよっか！」

「うん！」

食べた後はシャボン玉したり、

バドミントンやったりフリスビーやったり…

「ふぁぁあ疲れたー！！！」

”ばふっ”

暗くなってきて、レジャーシートに飛び込めば、

意外と芝生のおかげで痛くない。

宮近「遊び疲れたし、帰りはなんか食べて帰ろっか。」

「うん、そうだね～

海斗、何食べたい？？」

宮近「俺～？

本音を言うならAかな。」

「もーそういうのいいから(笑)」