宮近海斗の妹は__５ (ページ41)

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中村「……はい、はい、すいませんでした、」

全ての収録が終わったあと、

移動車内にて、うみくんに小言をぐちぐちとぶつける。

でも、私の”お兄ちゃんからもらった金平糖”を食べたのが悪い。

「さっ、お兄ちゃんかーえろっ！」

宮近「ん。」

「なに？？その手。」

ポケットに突っ込んでいた片手を、私に差し出される。

「なに？？

わ、つめた！やっぱ外ロケは寒かったか…」

宮近「寒いから、ほら手繋ぐぞ。」

「あ、うん…。」

珍しい。

いや、珍しくない、？

いや、やっぱ珍しい。

外で、こんな人ごみの中、私の手を握るなんて。

七五三掛「ばいばーい」

「あ、ばいばーい！

お疲れ様でした～」

宮近「あ、A。

今日疲れた？？」

「え？なんで。」

宮近「今日さ、ちょっと温泉行かね？(笑)

明日仕事もないしさ、いきなり弾丸で」

さすが、行動力がある男…。

「いいよ～！

着替え取りに帰って、すぐいこっか！」

宮近「どこ行く？

車がいい？よね。なら遠くまで行けるな…」

あーあーもうゾーンに入っちゃった(笑)

すっごい早さで今いろんなことがグルグルしてるんだろな～

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「わ、すごーい」

宮近「よかった、いきなりでも旅館の予約取れて。」

「すごいね、ここ！」

宮近「ちょ、はしゃぎすぎだから(笑)

まあ、たしかにちょっと凄いな、ここ…。」

広いお部屋に荷物を置いて、探検に出かける。

「さっ、お部屋が終わると外に見に行こ～！」

ちょっと、お兄ちゃんが奮発して高いところに

してくれたらしく、少し奥まったところにあるよう。

宮近「お、売店。

なんかお土産買ってく？」

「いいねー！

お母さんとか、お兄ちゃんに買っていこっか！」

宮近「なにがいんだろ。

でも最近温泉行った、みたいな話してなかった？」

あ、たしかに…(笑)

まあ、いっか！

「なんか適当に買ってこ！(笑)」