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七五三掛龍也said


「それでねっ、それでねっ!!」









週末にのえるとAちゃんが遊びに行くとは聞いていたけど、

Aちゃんは予想以上に楽しかったらしい。

車椅子から乗り出してみんなにお土産話をしている。









「でねっ!これ、みんなにお土産!」









そう言って渡されるのは1人1人違う小さなぬいぐるみ。









松倉「すっげーかわいい!!」









松田「みて、俺に似てね!?」









俺も近くに取りに行くと笑顔で渡されるお土産。

なんか、嫉妬するなぁ、この笑顔をみんなに見せて、

なんならのえるがこの笑顔を出したんだろ…。









七五三掛「ちょっと、散歩してくる」









「「はーい/いってら〜」」









廊下に出ると、昼休みだからか、少し騒がしい。

中庭に行っても人はいるし、屋上に行っても人がいる…

一人で過ごせるあそこに行くか。









七五三掛「ふぅ…」









ソファーに腰かけると、雲一つない、穏やかな空が目に入る。

こんな空と違って、俺の心はぐちゃぐちゃだ。

騎士との戦いに出ようか悩んでいると、

閑也に先を越され、結局俺はなにもしなかった。

結局、閑也は負けたけど、あの勝負方法なら、

俺にでも、勝算はあった

のえるとも二人で遊びにいって、ちゃかとはいい感じ…









「龍也先輩〜!!」









七五三掛「うるせえ後つけてきてんじゃねぇよ、

今相手する気分じゃねえから失せろ。

邪魔なんだよ。」









「もーそんなこと言わないの、りゅうくんっ!」









七五三掛「えっ、Aちゃん!?」









声が違うから、どっかの女かと思った。









「ふふふっ、驚いてる(笑)

私、声変えるの得意なの。」









七五三掛「今のはまじでわかんなかった、ごめん。」









「いいのいいの、気にしないで。

見て、空。綺麗だね。」









七五三掛「…そうだね、俺と違って…(ボソッ)」









「なんて??」









七五三掛「ううん、なんでもない。

せっかく話してたのに、抜けてきてよかったの?」









「うん。大丈夫。」









七五三掛「てか、なんでここが、」









「前に教えてもらったところだし、いるかな〜?みたいな(笑)」

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作者名:不思議の国の姫乃 | 作成日時:2021年3月5日 22時

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