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神崎Asaid
シーラカンスの特別展示…！
深海魚が大好きで、家には何冊もの図鑑があって、
文献もよく読んで…
シーラカンスと聞いたらたとえ初見でないものだとしても、
飛んでいってしまう…私の悪いくせだ。
女の子「うぇーーーーーん(泣)」
男の子「おかぁさぁぁん(泣)」
噴水の近くで、手をつないで泣いている子供たち。
手をつないで兄妹かな…？
「のえるくん、あっちに行ってくれない？」
川島「ああ、うん。」
止めてもらって、車椅子から降りて、
ショールを肩に巻く。
「こんにちは！
どうしたのー？」
男の子「おかぁさんが、いないの、(泣)」
女の子「ぱぱぁ〜！！(泣)」
迷子か…
「お名前聞いてもいい？？」
男の子「あおい…」
女の子「あみ…」
「そっか〜あおいくんと、あみちゃんか！！
いいお名前だね！」
川島「あおい、あみ……。(ボソッ)」
女の子「かいとにいちゃんとおなじうみなの！」
かいと…
ふふふっ、まさかなぁ〜(笑)
「私のお友達にも、かいとくんいるよ〜３人も！」
男の子「ふーん。」
興味ないか…(笑)
女の子「さむい…」
男の子「だからぼく、いったじゃん！
うわぎきなよ、って！」
女の子「う、うるさいっ、！」
川島「ふふふっ、さっきまであんなに大泣きしてたのに、
泣き止んじゃった(笑)」
「あみちゃん。これ、どーぞ。」
肩に巻いていたショールをあみちゃんに巻いてあげる。
かなり大きくて、グルグル巻いちゃったっけど、
これで寒さはマシになったはず…
女の子「これ、いいの…？」
「うん！お姉さんの大事なものだから、大切に使ってね？？」
女の子「うんっ！」
男の子「いいなぁー…」
川島「う、うーん、僕に、あげられるもの…」
「じゃあ、あおいくんにはこれをあげよう！」
男の子「なぁに、これ…」
「名刺って言うの。
私の名前とか、書いてあるから。
いつか、覚えてたらいいことあるかもね？(笑)」
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作者名：不思議の国の姫乃 | 作成日時：2021年3月5日 22時
