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使用人「Aお嬢様、こちらに置いときますね。」









「ありがとう。」









使用人「これはどちらに、」









「隣のそこに置いといて。

後で見るから。」









夏休みは案の定、世界各国を飛び回り、

挨拶を済ませ、交流パーティーが多かった。

家でのうのうと暮らし、

ただ本や資料を読んで勉強するよりも実践で

現場に赴くことによって、多くのことを学ぶことができた。

そして、今は夏休みも明け、

何日も経った頃。

お父様からの課題と、実際に自分で起こす事業で、

私は書類の山に囲まれていた。

まだまだ暑さは和らがないみたいだ。









”コンコンコン”









如月父「失礼します。如月です。」









「如月さん?

なにか問題でも?」









如月父「Aお嬢様、少しお休みされてはいかがでしょうか?」









「なにを言いだすことやら。

十分、休んでいますよ?大丈夫です。」









如月父「日本に帰られていないではないですか。

それに最近は書斎にこもりきりだと聞きました。

お体に触りますから、一度帰国された方が、」









「私の家はここよ。

日本はあくまで別荘。

それに学校にはちゃんと届け出をだしています。

お気遣い無用です。」









今回、改めて学ぶことができて、

以前勉強したことよりもはるかに頭に入れることが多かった。

それに、夏休みを、いや将来を前にして

なにも考えがなかった私が情けない。









如月父「Aお嬢様は、焦っておられるのではないでしょうか?」









「っ、、」









如月父「たしかに、Aお嬢様は

幼少期から、この夏まで表舞台に顔をだしてこられませんでした。

だから、他の者に負けぬようにと、

焦っておられるのでは、」









「っ、勝手な詮索はやめて。

今日中に済ませなければならない仕事があるの。

出ていってちょうだい。」









如月父「娘たちが、心配しております。

せめて、娘たちをこちらへ寄こして、、」









結月と、凛か…。









「わかったわ、あなたの言う通りにする。

あなたが父を離れて来たということは、

そこまで思っているということでしょう。」









如月父「ご理解いただけて嬉しいです」









「明日、立つから手配を。」









如月父「かしこまりました。」

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作者名:不思議の国の姫乃 | 作成日時:2021年3月5日 22時

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