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中村「Aちゃん?

どこいくのー?」









「あ、ちょっと…」









吉澤「なんかあったら戻ってこいよ。」









「う、うん…」









高校生活、最後の夏休み。

と、言っても私にはあまり実感がないけれど、

明日からお父様と一緒にイギリスに帰るから、

結月と凛に挨拶をしておこうと教室を出る。

教室にいると息が詰まるようで、

いつも二人は生徒会会長室にいるらしい。









__________________
(回想)









「、、ただいま、戻りました。」









神崎父「如月の家に行っていたと聞いた。」









「っ、ええ、お世話になりました。」









神崎父「違うだろう。

いつも言っているだろ、ウチの方が上なんだ。

言葉には気を付けなさい。」









「っ、わかりました。」









仕事で、疲れているんだな…

雰囲気が堅いということはそういうことだ。









神崎父「あとで、話があるから来なさい。」









「わかりました。」









少し、屋敷内がピりついている。

なにか、あったんだな…。









”コンコンコン”









「Aです。」









神崎父「入りなさい。」









部屋に入ると、誰もおらず二人だけの空間となる。









神崎父「話というのは、今度の夏季休暇の話だ。」









「…はい。」









神崎父「今年の夏は、忙しくなるぞ。

まず私に同行しなさい。」









「かしこまりました。」









神崎父「今年は世界各国の子息と顔合わせがあるからな。

いずれ控えるお披露目にももう備えなければ。」









「かしこまりました。」









ついに、私にもくるのか。

将来、結婚する相手…。









神崎父「それと、最近体調の方はどうだ。」









「お父様にいただいた車椅子は、大切に使わせていただいております。

お仕事に同行させていただく分には申し分ないので、

ご安心ください。」









神崎父「……ならいいが。

これからはお前の未来がかかっているからな。

心構えをしておくように。」









「かしこまりました。」









神崎父「ならもう下がりなさい。

夕飯の前には仕事に戻る。」









「かしこまりました。

失礼します。」

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作者名:不思議の国の姫乃 | 作成日時:2021年3月5日 22時

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