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結月「もういいわ。下がって。」
凛「Aからもらったケーキ、
みんなで食べてていいよ〜♪」
使用人「「失礼いたします。」」
綺麗なお庭でのお茶会も終わり、
側で控えていた使用人が去ることで、
二人の部屋には私と凛と結月の三人だけになる。
結月「さっ、白状してもらうわよ〜??」
「えっ!?」
凛「ほら、ここに寝転がって!!」
「えっ、ちょ、えっ!?」
ぐいぐいと押されて、靴を脱がされ、
ごろんと寝転がらされる。
凛「さ、Aは誰が好きなの〜??」
「え、?
す、好きって、」
結月「あ、もちろん恋愛の意味でね。」
恋愛の、意味…
「そ、そんなの考えたことないよ、(笑)」
凛「でも、Sクラスでお見合いの話になったとき、
キングに言われて、嫌になったんでしょ??」
「そ、それはそうだけど…」
結月「こういう時は少女漫画に頼るべし!
Aに質問していくわよ??
ちゃんと、キングのことを考えながら、
YESかNOで答えてね?」
「う、うん、」
凛「いち!
キングといると、居心地がいい?」
「YES…かな、」
結月「ふと、キングのこと考えたりする??」
「YES…。」
凛「私服を選ぶ時とか、新しい服を買う時は、
キングのこと、考えちゃう…?」
ななななんで、
なんで、わかるのっ、!?
会うわけなんてないのに、一日家で過ごすだけでも
ちゃかちゃんの好みとか考えちゃうし、
新しい服をそろえるために外商を呼んでも
ついつい男の人の好みとか聞いちゃうし、
結月「ふふふっ、すごい心当たりがあるみたいね(笑)
キングが、他の女の子の話をしたら嫌な気持ちになる??」
「……他の、女の子の話をしてることを聞いたことがないなぁ…。」
凛「なら次の質問もパスね。
キングが、女の子と横に座っていたり、
キスしたりしてるのって、どう思う?」
「……嫌だけど…。
私に、そんなことを言う資格なんてないし、
まして親の決めた結婚だから…。
抗えないよ、仕方のないこと。」
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作者名:不思議の国の姫乃 | 作成日時:2021年3月5日 22時