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川島如恵留said


”バンッ”









「ごめん、おまたせ、!!

ちょっと事故があったみたいで、渋滞してて…!」









川島「いいよいいよ、気にしないで(笑)

俺も、今来たとこだし。」









白い車椅子に乗ったAちゃんは、

夏が近い、この季節にふさわしい、水色のワンピースに身を包んでいた。









川島「今日も今日とて、可愛いね。」









「ふふふっ、ありがとう(笑)

…鞄を。」









側仕えの使用人から鞄をもらうと、こちらに笑顔を向ける。

ちょっと、冷たくない、?

いつものAちゃんの印象とは違くて、

少し戸惑ってしまう。









「行きましょうか(ニコッ)」









川島「うん。

それじゃあ。お嬢様は責任を持ってお預かりいたしますのでご心配なく。

本日の予定はこの水族館から出る予定はございませんので、

ご安心ください。」









そう、声をかけ、事前に買っておいたチケットで入場する。









川島「あ、ハイ、パンフレット。

どこから行こうか?

Aちゃんは、ここ来たことある??」









「ないの。

というか、水族館自体初めて!」









川島「え、そうなの?

イギリスとかでは、行かなかった?」









「うん。家から出たこと自体少ないの(笑)

昔から、ずっと。

なにかあれば家で、だったし

家からプライベートジェットにのって

そのまま移動、ってことが多かったし…」









川島「そうなんだ。

Aちゃんの存在は知ってたけどさ、

まさか閑也のいとことは知らなかったなぁ」









「あはは、しずくんから聞いてないか(笑)

まあ、世間的にも隠されてたしね、私の存在。」









川島「なんで??」









「ちょっと、いろいろあって(苦笑)

だから、イギリスに行くのもちょっと怖いなぁ、今なら。

もう、みんなと出会ってしまったから。」









切なそうに物語るAちゃん。









川島「ちょっと俺の話聞いてくれる?」









「うん。もちろん」









川島「俺さぁ、一時期ちゃかの執事になるの、

めっちゃ嫌だったんだよね。」









「どうして?」









川島「生まれた時から将来が決まってるって、なんか嫌じゃない?

まあ、小さい頃はただの遊び相手ってお互い思ってたんだけど、

やっぱ年重ねるとダメじゃん?やっぱ」

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作者名:不思議の国の姫乃 | 作成日時:2021年3月5日 22時

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