romance 84 ページ35
もらった箱を開けてみると、それは思ったとおりネックレスで。
「きれい・・・」
美しい水色に光るトルマリンが、華奢なチェーンの間できらりと揺れた。
「勇太、着けて」
「うん」
勇太の手で、彼の誕生石を埋め込んだネックレスを身につける。金属が冷たいはずなのに、それはじわりと温かいような気がして、勇太に守られているんだって思った。
「ありがとう。すごく嬉しい」
「俺がいないときは、それ着けてて」
「うん、そうする」
「って言っても、離れるつもりはないけどね?」
そう自信たっぷりに笑った勇太に、もう我慢ができなくて飛びつくように抱きしめる。
どーしたんだよー、と笑いながら勇太も抱きしめ返してくれて、その手が優しく髪を撫でた。
わたしの気が済むまでそうして抱きしめられていてくれた勇太から、そっと離れる。
「今は俺がそばにいるから、外しておいて」
静かにそう言った勇太の手で、ネックレスは再び箱へと収められた。
う。一気に緊張してきました・・・!
「明日も普通に仕事だしね。そろそろ寝ようか」
「ううううん」
なんだそれ、と笑いながら勇太が部屋の電気を消した。真っ暗でないとわたしが寝られないのを知っているから、豆球もつけずに、部屋は暗闇に包まれる。
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レジーナ(プロフ) - 涼杜兄妹さん» ありがとうございます(*´ω`*)アチラもお楽しみいただければ幸いです! (2020年6月14日 13時) (レス) id: f10a3ced08 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - レジーナさん、いつも楽しく小説を読ませていただいてます!終わっちゃってさみしいって思ってるくらいほんとこのお話すきでした!2人の今後が気になってしまいます!夜のお話楽しみにお待ちしております♪ (2020年6月14日 13時) (レス) id: 400e48a6ce (このIDを非表示/違反報告)
レジーナ(プロフ) - ぴぴさん» オトナのための欲求不満解消小話です!(≧∇≦) (2020年6月14日 12時) (レス) id: f10a3ced08 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴ - 夜のおなじみのやつってなんですか…? (2020年6月14日 11時) (レス) id: c6b90d1663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レジーナ | 作成日時:2020年6月1日 12時