romance 7 ページ8
カレーはとても美味しかった。
・・・と思う。
正直、やっぱりだんだん体が重くなってきて、全部を胃に収めるのがやっと。
「Aさ、具合悪い？」
「そう、かな・・・そんなこと」
食べ終えた食器を洗い、ソファで寛いでいたシゲくんのところへ戻ると、眉間にシワを寄せた彼に引き下ろされた。
シゲくんの手がぺたりとおでこに当てられる。ひんやりとしたそれは冷たくて気持ちがいい。
「熱あんじゃん」
熱がある、と認めてしまえばそんな気もする。まだ頑張れると思ってたんだけどな。
「シゲくんの手が冷たいからじゃない？大丈夫だよ」
小さな抵抗はますます深まった眉間のシワに、しゅんとその勢いをなくしてしまう。
「馬鹿、無理しなくていいのに」
「無理・・・するよ。せっかくのデートなのに」
自分で思ったより悲しい声が出てしまった。ハッとしたように大きく目を見開いたシゲくん。
だけど、それは悲しげに伏せられて、長いまつ毛が頬に影を刻んだ。
「・・・とにかく、少し寝な。体ダルいんだろ」
「でも」
「ダーメ。薬飲んで寝れば、起きたとき楽になるかもしんないから。今日は泊まってくんだろ？」
頭を優しく撫でられて、切なげに細められた目に、胸がキュンと締め付けられる。
シゲくんの匂いがするベッドにひとりで横たわると、もう一度、手が髪を撫でていく。
「あっちの部屋にいるから。なんかあったら呼んで」
「うん。ごめんね」
「いいよ、ちゃんと寝ろよ」
パタンと乾いた音をたてたドアが、シゲくんとわたしを切り離した。
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レジーナ(プロフ) - どさんこさん» ありがとうございます(^ ^)少しでもお暇潰しになれば幸いです☆ (2020年5月15日 17時) (
レス) id: f10a3ced08 (このIDを非表示/違反報告)
どさんこ(プロフ) - うわあ〜！！！！！！待ってました！ありがとうございます(^^) 私も最近は海人と神宮寺の爆イケ具合が上がってきてます！！これから楽しみに読ませて頂きますね(^^)またきます！頑張ってください。 (2020年5月15日 17時) (レス) id: 2b49440ff5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レジーナ | 作成日時：2020年5月15日 13時
