romance 49 ページ50
他の空いているホテルを探すこともできたと思う。少し雨に降られてしまったかもしれないけど。
「雨降りそうだったからじゃん。久々にとことん飲もうぜ?
じゃあ俺、先に風呂入るよ」
へらっと本心が読めない笑いを浮かべて、勇太はシャワールームへと消えた。
ふーーー。
まあ、そうか。勇太だし。何も起きようがない。話を聞くいい機会かも。
・・・とはいえ。
バスローブをまとって出てきた勇太は、記憶の中のお子様じゃない、ちゃんと大人の男だった。
今まで感じたことのない色気をまとっていて、心臓がバクバクする・・・!
「どうぞー・・・何?なんか変な顔してるよ」
「な、な、なんでもない!!」
直視できなくてその脇を駆け抜けたら、背中の向こうから「ぶふっ」と吹き出す声が聞こえた。
幸い、ホテル備え付けの部屋着は上下セパレートタイプ。髪を乾かして出てきたら、勇太もあの無駄に色気のあるバスローブ姿から、見慣れた勇太に戻っていてほっとした。
缶ビールを半分こして、勇太は早々にボトルで買ったワインに切り替えた。
クイズ番組にあーだこーだ言いながら、ダラダラと過ごす。
やっぱり勇太は家族的な気楽さがあって、居心地がいい。シゲくんとは一緒にいるとドキドキしてしまって、好きだな、と思う反面、嫌われたくなくて少し気負ってしまうところがあるから。
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レジーナ(プロフ) - どさんこさん» ありがとうございます(^ ^)少しでもお暇潰しになれば幸いです☆ (2020年5月15日 17時) (レス) id: f10a3ced08 (このIDを非表示/違反報告)
どさんこ(プロフ) - うわあ〜!!!!!!待ってました!ありがとうございます(^^) 私も最近は海人と神宮寺の爆イケ具合が上がってきてます!!これから楽しみに読ませて頂きますね(^^)またきます!頑張ってください。 (2020年5月15日 17時) (レス) id: 2b49440ff5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レジーナ | 作成日時:2020年5月15日 13時